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参院選は自民も民進も苦戦!?
鍵を握るのは農村部と共産党

source : 週刊文春 2016年6月30日号

genre : ニュース, 政治

3年前は自民党が圧勝
Photo:Kyodo

 舛添問題ですっかり影が薄くなっていた参院選が6月22日、公示された。

「自民党、民進党の議員が、口をそろえて『我が党には風が吹いていない。不気味だ。負けるのでは』と言っている。不思議な選挙です」(永田町関係者)

 高い内閣支持率を背景に圧勝と見られていた自民党。

「先週、全国会議員に地元を離れる場合は、選対に届けるよう通達されました。引き締めを図っています」(同前)

 苦戦しているのが東北地方だ。東北6県のうち、自民が優勢なのは秋田だけで、残り5県では野党統一候補が健闘し、横一線の激戦が繰り広げられている。

 東北は農村地帯であることから、TPP(環太平洋経済連携協定)にいまだに抵抗のある農協の動きが鈍いという事情に加え、

「自民候補が高齢や不人気だったりで、個人の“資質”面が影響しているようだ。野党5勝は夢ではない」(民進党選対幹部)

 また、3議席を争う北海道では、

「自民は、現職の長谷川岳氏と、新人の柿木克弘氏の棲み分けがうまくいっていない。民進は、現職の徳永エリ氏と元経済産業相の鉢呂吉雄氏の票の割り振りが成功し、2人当選に手が届きつつある」(自民党選対関係者)

 ただ、複数擁立で苦労しているのは民進党も同じ。改選数3の千葉では、小西洋之氏、水野賢一氏の両現職を擁立したが、自民党の2議席確保が有力。最後の1議席を共産党と争い、共倒れの可能性もあるのだ。

 さらに4議席を争う神奈川でも、金子洋一氏、真山勇一氏を擁立したが、

「公明の三浦信祐氏、自民の三原じゅん子氏がほぼ当確。自民推薦の無所属・中西健治氏、共産の浅賀由香氏にも勢いがあり、ここでも全滅の可能性がある」(同前)

 共産党の勢いが続いている点も見逃せない。

「2議席の京都では、自民、民進の両現職を、共産が猛追している」(同前)

 3議席の埼玉も当初、自民、民進、公明で決まりと思われていた。

「ここにきて、共産の数字がよく、民進、公明は焦っています。ただ、全国的に見れば共産に食われるのは民進になりそうで、自民への影響は少ない」(自民党関係者)

 参院選の帰趨を決する農村部と共産党。7月10日までに新たな風は吹くか。

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