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U-18野球W杯 清宮、中村ら、粒揃いのスラッガーたちにスカウトの評価は? 

高校通算本塁打記録を更新中の清宮 ©共同通信社

「今回のU-18日本代表は、首脳陣が“打ち勝つ野球を目指す”と言っているようにバッターが粒揃いです」(スポーツ紙記者)

 カナダで9月1日から始まるW杯に向けて8月下旬に千葉県内で合宿を行った代表チームに注目が集まっている。

 その筆頭は、やはり清宮幸太郎内野手(早実)だ。

「これまでホームランを量産するパワーが注目されてきましたが、この合宿では『打ち損じても、次の打席で修正できる対応力がある』と評価されていますね」(同前)

 25日の千葉工大との練習試合では、木製バットで高校通算本塁打数の記録を108本まで更新。翌日の各スポーツ紙の一面を飾った。

「中日の白井文吾オーナーが『あの人はお客さんを持っている』と評する通り、人気も込みでのダントツのドラフト1位候補。もっとも、最後の夏の甲子園出場を逃した後は、『進学だろ』という声が多い。母親の希望だそうで、スカウトからは『お母さんがねぇ~』という嘆きが漏れています」(ベテラン記者)

 清宮不在の甲子園で一躍名を挙げたのが、準優勝した広陵の中村奨成捕手だ。PL学園時代の清原和博選手の記録を更新する6本塁打を放ち、貴重な“打てる捕手”として一気にブレイク。「清宮同様“新聞が売れる”選手」(スポーツ紙デスク)だという。

「26日にチームに合流すると即タイムリーを放ちましたが、スカウトたちは『タイミングの取り方が上手い』『インコースをさばける』と高く評価。打つだけでなく、肩も良くて、足もあるので『外野をやらせてもいい』『日本一のサードになれる』という声もある」(同前)

 一方で、「東の清宮、西の安田」と並び称された履正社の安田尚憲内野手も甲子園出場こそ逃したが、U-18で大活躍中。W杯前の練習試合では12打数6安打3本塁打5打点と打ちまくっている。

「安田も清宮に負けじと2試合連続本塁打を放っており、木製バットへの対応ぶりで評価を上げています。とにかくこれだけスラッガーが揃うチームは珍しく、U-15時代は日本代表の4番だった横浜の増田珠外野手が7番を打っているのも層の厚さを物語っています」(前出・ベテラン記者)

 若きサムライスラッガーの大暴れに期待したい。