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連載シネマチャート

大胆な傑作か、破格の珍作か 映画「ダンケルク」――シネマチャート

〈あらすじ〉

1940年5月、仏英連合軍40万の兵士は、フランス北部ダンケルクの海岸に追い詰められていた。トミー(フィオン・ホワイトヘッド)やアレックス(ハリー・スタイルズ)ら英兵たちは、英海軍中佐(ケネス・ブラナー)が指揮する撤退作戦のもと、艦船での帰国を目指すが、空と陸から攻撃してくる独軍が行く手を阻む。一方、英国では、900隻の民間船が兵士を救出する“ダイナモ作戦”が動き出していた。息子とその友人を乗せて出港したドーソン船長(マーク・ライランス)は、海上を漂流する謎の英国人(キリアン・マーフィー)を救出する。空軍のファリア(トム・ハーディー)も、戦闘機スピットファイアで出撃し、空から作戦を援護する。

〈解説〉

『インターステラー』のクリストファー・ノーラン監督が実話の映画化に初めて挑む。時間軸の異なる陸・海・空の出来事が、同時進行するタイムサスペンス。106分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆戦闘機の攻撃場面はさすがに見ものだが、人間ドラマの迫力は稀薄。大スター達も制帽制服で顔の識別がしづらいのが難。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆大きな話をマイナーポエットの眼で撮った冒険作。3幕物の第3幕だけを選択し、少ない台詞で空間の細部を体感させる。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★陸海空での命がけの出来事を、時間を組み換え描く演出は見事。逃げ惑う兵士たちの姿に震え上がった。大画面で必見。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆大胆な傑作か、破格の珍作か。掟破りの時間・空間操作。設計ミスかと見紛う形で均衡を保つ異様な建築物のごとき衝撃。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆『空軍大戦略』の前日譚を思わせ巨大銀幕でスピットファイア機の空中戦を再び拝みたくなる。時系列はノーラン節炸裂。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

「ダンケルク」(米)
9月9日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほかにて全国ロードショー
監督:クリストファー・ノーラン
出演:フィオン・ホワイトヘッド、ハリー・スタイルズ、ケネス・ブラナー、キリアン・マーフィ、マーク・ライランス、トム・ハーディ ほか
http://wwws.warnerbros.co.jp/dunkirk/

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