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映画の舞台挨拶で中井貴一を圧倒したオバチャーンの存在感

source : 週刊文春 2016年11月3日号

genre : エンタメ, 芸能, 映画

大阪ではそれなりに人気があるらしい
Photo:Kyodo

 映画のキャンペーンで来阪した俳優の中井貴一(55)を大阪のオバちゃんたちが圧倒した。映画記者が話す。

「10月8日に公開した中井主演の『グッドモーニングショー』ですが、興行的に伸び悩んでいることもあり、20日に大阪でも舞台挨拶を行いました。そのとき花束贈呈で舞台に上がったのは“大阪のニューヒロイン”『オバチャーン』の精鋭10人。『えらい男前やなあ』と誉めながら、中井の体を触り放題で、もみくちゃ状態。『こんなに汗かく花束は初めて』と中井は困惑するだけでしたが、翌日のスポーツ紙もオバチャーンのパフォーマンスが大きく載り、映画の話は付足し程度でした」

 オバチャーンは「大阪のおばちゃんパワーで世界を元気にする」という触れ込みで5年前に結成された史上最強のアイドル(?)グループ。

「所属メンバーは赤穂浪士にひっかけて47人で、平均年齢は“自称63.5歳”とされます。関西地区を中心に要望次第で1人から派遣してくれます。活動の核をなすのが『仏7(ホトケ・セブン)』と呼ばれる7人。トラやヒョウ柄の派手な服に厚かましさと毒舌も加味されるコテコテのオバちゃんです。“絡んでくるアイドル”がコンセプトで、誰にでも絡むのが彼女たちの売りです」(在阪のスポーツ紙記者)

 売れ方も実に大阪らしいものだった。

「3年前にCDを発売して通天閣でイベントをしたのですが、6枚しか売れなかった。あまりに売れなかったことで逆に話題になり、注目されるようになった」(同前)

 やがてテレビにも出演。存在感を増して一昨年には大阪府警とコラボした痴漢撃退ソングを発表。府知事から「女性に対する暴力をなくす運動」の応援大使にも任命された。今年10月からは大分県中津市の観光PR隊としてCM出演。福岡など近県にCMが流れているが、「おばちゃんのキャラが強烈過ぎて、景色やグルメ紹介が霞んで見える」と言われている。

 中井もすっかり舞台挨拶で霞んでしまったが、なにしろオバチャーンが以前出したCDの煽り文句は「誰も待ってなかった非待望のニューシングル(中略)人生につまずきがちのアナタに捧げます」。映画でつまずかなければ、こんな目にあわなかった!?

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