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ママ・妻・女房をめぐる最近の「政治学」

「週刊文春」9月7日号 最新レビュー

2017/09/02
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“首相の女房役”と“小姑”の断絶

 ママもつらいが、男もつらい。そんな記事が今週の右トップ、「安倍政権の火薬庫 麻生vs.菅『修復不能な断絶』」である。

麻生副総理と「麻生太郎と顔面相似形の石」(「週刊文春」2017年1月5日・12日号掲載) ©山元茂樹/文藝春秋

 以前より「菅が入った選挙は勝てねぇから」と吹聴していた副総理の麻生太郎だが、内閣改造を目前にした先月初旬、官邸で安倍首相にこう迫る。

「官房長官がうまく行っていません。交代させるのかどうかハッキリしたほうがいいのではないですか」

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 官房長官は“首相の女房役”と言われるが、なんだか小姑があんな嫁は里に帰してしまえと言っているような麻生の振る舞いである。菅は菅ですぐに首相と話をつけ、官房長官留任の内示を得るのだが。

菅官房長官 ©山元茂樹/文藝春秋

 家庭では奇行がなにかと話題になる昭恵夫人に、母の洋子さんが激オコらしく、「安倍昭恵に姑・洋子さんが大激怒『ケジメとってもらいます』」(女性自身)などという記事が出もする。

 官邸では「女房を切れ」、自宅では母親が妻に「ケジメをつけろ」で、安倍首相もたいへんである。

安倍洋子さんとひな壇 ©釜谷洋史/文藝春秋

(注1)http://www.sankei.com/politics/news/170713/plt1707130024-n1.html
(注2)http://bunshun.jp/articles/-/3778

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