昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

浅田次郎×内田恭子 知られざるホースオーナーの世界(1)「愛馬は、一緒に戦う同志のような存在です」

魅力篇

うちだきょうこ 昭和51年生まれ。フジテレビ時代は報道、スポーツ番組などのキャスターを務め、平成18年に退社。フリーアナウンサーとして活躍。2児の母親

浅田 はっきりとは覚えていないけど、どきどきしていたと思いますね。今でも、自分の馬が走るとどきどきします。子どもの学芸会や運動会と同じです。

内田 運動会になると、親御さんの声援もすごいですよね。私も2人の子どもがいますから、その気持ちはわかります。

浅田 そうそう、このメンバーだったら、うちの子が一着になれるよなと期待したり、頼むから転ぶなよと祈るような気持ちでスタートを見守ったり。

内田 そこはやはり、“かわいい我が子”なんですね(笑)。

浅田 かわいいというか、どこか同志的な感じです。私がお金を出して、走るのは君。一緒に戦っている仲間ですよね。

内田 馬主になると、自分の好きな馬名を付けられると聞きました。浅田先生は愛馬の名前をどうやって決めていらっしゃいますか。

浅田 馬名を決めるのは、馬主ならどなたでも楽しくもあり、また悩ましい作業ではないでしょうか。私の場合は特定の言葉を用いず、一頭ずつ違った名前を付けていますが、小説のタイトルと同じで、これがなかなか決められなくて。この間も、今年2歳になる馬に悩んだ挙句、グランカナーレと付けたんです。私はベネツィアが好きで、あそこの大運河をイメージしまして。まさかダイウンガと付けるわけにもいかないですからね。ところが、手続きを終えた後に、ふと「カナーレ」ってイタリア語では女性名詞かもしれないと不安になりまして。男馬(牡馬)なんですよ(笑)。慌てて辞書で調べたら、男性名詞だったので、胸をなで下ろしました。

内田 (笑)。グランカナーレくん、応援しますね。そういえば騎手が着ている勝負服も、馬主個人のものなのですね。

はてなブックマークに追加