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尾木ママ「古希からのスマホデビューに四苦八苦」

2017/09/09
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イラスト 中村紋子

 ボク、ついにスマホに切り替えました! ブログには激励のメッセージが続々♥ 実はここに至るまで、涙ぐましい試行錯誤があったのヨ。

 愛用のガラケーの調子がいよいよ怪しいと、七月に切り替えを決意。「大丈夫よ!」と一人でショップへ。すると操作や形状はガラケー、機能はスマホに近い商品を薦められ、「いいもの手に入れたワ」とホクホク顔で仕事場に戻った。でも結果として一日で返すことに。ブログの更新がやり難い機種であることが分かったの。子供・学生への通信四十年、ブログ八年、雨の日も風の日も休んだことがないボク。耐えられず、翌日元のガラケーに戻した。この時点で完全に自信喪失ヨ。

 でもボクのガラケーは外見もボロボロ、画面乱調……。やっぱりこれじゃイカン、と「八月中にスマホにします!」と周囲に宣言。退路を断った。丁度仕事も落ち着いていた時期で、二日間くらい練習すればなんとかなるだろう、という勝算があったの。

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 今も四苦八苦しながらスマホと格闘中。ちょっとした操作もどこを押せばいいのかちんぷんかんぷんなの。これが本当にストレス。思わずレストランの店員さんにまで「これ、どうしたらいいんですか?」って聞いちゃったくらい(笑)。若いスタッフがそばであれこれ教えてくれるから助かるけれど、まわりに気軽に聞けないと大変ね。

 でも、一方で少しずつ使えるようになるのが快感! お気に入りは、話しかけるだけでリクエストに応えてくれる「Siri」。アラームをセットするのもお天気の確認もスマホに向かって「〇〇して」とつぶやくだけ。小さい画面上の操作はなかなか大変だからすごく助かるわ。実際に使ってみて、古希のボクに便利な機能が色々あることもわかった。

 高齢者の暮らしの質の向上にもつながるスマホ文化、皆さんで目指したいですネ。

尾木ママ「古希からのスマホデビューに四苦八苦」

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