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連載シネマチャート

運命の出会いを果たした男女の冒険 映画「オン・ザ・ミルキー・ロード」を採点!――シネマチャート

〈あらすじ〉

隣国と戦争中のある国。ミルク売りの娘ミレナは、配達係のコスタ(エミール・クストリッツァ)に想いを寄せている。戦争が終わったら、戦地から戻った兄が花嫁(モニカ・ベルッチ)を迎え入れる日に、ミレナもコスタと結婚式を挙げることを熱望している。コスタと花嫁は初対面で惹かれ合うが、戦争が終結すると、コスタの気持ちなどお構いなしにダブル結婚式の準備が着々と進んでいく。平和な日々もつかの間、多国籍軍の英国将校が、かつて狂おしく愛した花嫁を奪還すべく特殊部隊を送り込み、村を焼き払ってしまう。奇跡的に難を逃れたコスタは花嫁を連れて逃避行を開始する。

〈解説〉

エミール・クストリッツァの『マラドーナ』以来9年ぶりの脚本・監督作。運命の出会いを果たした男女の冒険とロマンス。125分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆この監督の映画はまさに過激にして愛嬌あり。生きものたちの喜劇演技が楽しい。例によって破綻ぎみだが、そこも好き。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆マジック・リアリズムの横溢と見る人もいるだろうが、濁った擬音の多すぎる文章を連想した。しつこさが意外に単調だ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆残酷さと滑稽さが混在していて命を愛しく感じる作風は鬼才クストリッツァならでは。結末の光景に深い祈りを感じる。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆どんどんシンプルになるクストリッツァ節。自作自演で勇猛に愛の歌を鳴らすエネルギーと要所の繊細さ。胸が熱くなる。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆永遠の理想主義。茶番と夢想。奇抜なクストリッツァの世界に乳製品的な魅力を放つベルッチはお似合い。やや凭(もた)れる。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

「オン・ザ・ミルキー・ロード」(セルビア・英・米)
9月15日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
脚本・監督・コスタ役:エミール・クストリッツァ
出演:モニカ・ベルッチ、プレドラグ・“ミキ”・マノイロヴィッチ、スロボダ・ミチャロヴィッチ ほか
http://onthemilkyroad.jp

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