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「インターネットで言えない」オタク女子の果てしない浪費の実態 #2

韓流にハマる女とホストにハマる女

note

「今の担当の“姫”になってから、200万くらい使ってます」

ユッケ:ジャッカロープさん、ありがとうございました! じゃあ次はホスト沼にハマっている、ネザーランドドワーフさん。なぜホストの世界に……?

ネザーランドドワーフ:いつの間にか……(笑)。昔からジャニーズとか若手俳優なんかも好きなんですけれど、中学の時、「men’s egg」「MEN’S KNUCKLE」「Men’s SPIDER」あたりの男性ファッション誌を楽しく読んでいたんです。兼業でモデルをやってるホストさんがたくさん誌面に出ていて、そこからホストの世界を覗くようになりました。若手俳優を追っかけていた時も、「私のホストちゃん」という舞台にハマった時があって、もともとホストが身近で。

 

ユッケ:「私のホストちゃん」は本当におもしろい舞台ですよね。物販やチケットについている「ラブ」と呼ばれるポイントを、公演期間中に自分の推しに投票でき、「ラブ」得票数の多かったキャストが良い見せ場をもらえるシステムになっているんですよ。

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ひらりさ:ホストクラブと似たようなシステムなんだ!

ユッケ:いまは、どのあたりのホストクラブに通われているんですか?

ネザーランドドワーフ:歌舞伎町が中心ですね。あとは大阪のミナミとか、名古屋の栄、福岡の中洲にも行ったことがあります。遠征して、ホストクラブをえんえんはしごするんです。あとは、北海道のすすきのに行けば主要なホストクラブ街は網羅したことになりますね。

 

ひらりさ:ホストクラブ遠征って初めて聞きました。ネザーランドドワーフさんは、書籍の寄稿では、“初回荒らし”をされていたと書いてましたね。「はじめてホストクラブ来ました」って毎回言うんですか?

ネザーランドドワーフ:そうなんです(笑)。初回料金、本当にお買い得なんですよ。3000円とか、下手したら1000円くらいで90分飲み続けられますから。「ちょっと鏡月飲みにいくかぁ」くらいの気持ちで試せる。

ユッケ:すごいね。コンビニで鏡月買うかぁ、みたいなノリ(笑)。

ネザーランドドワーフ:歌舞伎町には“外販”……キャッチがたくさんいるので、声かけると簡単にホストクラブに案内してもらえますよ。

かん:どうやって声かければいいんですか?

ネザーランドドワーフ:「楽しいところ連れていってよ」って。

ユッケ:カッコいい。

ネザーランドドワーフ:「どういうとこ行きたいの?」って言われるんで、その時点で行きたいお店があったら、店名を言えばいいし、「イケメンのいるところに行きたい」とか、「ワイワイ騒ぎたい」とかでも大丈夫です。

ひらりさ:“初回荒らし”をしている中で、今は普通に“担当”が見つかったと。

ネザーランドドワーフ:そうですね。今の担当の客……“姫”(※)になってから、半年ちょいで、200万くらい使ってます。

※ホストクラブにおいて、女性客全般を指す言葉。

一同:(ざわつく)

ひらりさ:月で言うと……?

ネザーランドドワーフ:月2~3回行ってて、毎月15~30万円くらいかな。私はそんなに多くない方です……。バイト代で融通してますし。