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飛距離アップを狙えるドライバーとボールの選び方

飛距離アップを狙えるドライバーとボールの選び方

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いよいよ秋のゴルフシーズンが到来し、店頭には最新クラブやボールがずらりと並ぶ。どんなモデルを選んで購入すべきかを専門家に聞いた。


 ボールを遠くへ飛ばすことはゴルフの醍醐味だ。“さらなる飛び”をアピールしたドライバーが次々に登場しているが、本当に飛ばせるクラブがどれなのかを知りたい。

「ゴルファーならご存じだと思いますが、ゴルフクラブにはルール規制があります。つまり、現代のゴルフクラブはルールによって飛びすぎないように作られているのです。ルールを守って作られる以上、誰が打っても飛ばせるクラブは存在しません」

 しかし、ドライバーのなかには“ルール上限ぎりぎりの反発”や“独自のテクノロジーでボール初速がアップする”、などと宣伝しているものがある。それらを使えば、誰でも飛ばせそうに思えるのだが……。

「もし何らかの理由で明らかに飛ばせるのなら、すでにルールで規制されているはず。規制されていないのは、それらに大きな効果がないからです。確かにルール適合内でもフェースの反発がいいモデルはありますが、せいぜい飛距離差は3ヤードほどですよ」

ミート率が上がるモデルを使えば、飛距離はアップする

 そうはいっても、飛ばせるドライバーと飛ばせないドライバーがあることを、ゴルファーなら経験的に知っている。両者の違いは何なのだろうか。

「ゴルファーによって、スクエアに芯でヒットしやすいクラブと、そうでないクラブがあるからです。ゴルフのインパクトは衝突現象。ヘッドがスクエアな状態で、なおかつ芯でヒットして正面衝突させたときに、もっとも効率よく飛ばせます。ゴルフショップの試打席に設定されている弾道測定器を使うと、ミート率と呼ばれる数値が計測できます。この数値が高ければ高いほど、正面衝突させて効率よく飛ばせている証拠です」

 飛距離アップを望むなら、試打をしてミート率に着目し、モデルを選ぶべきだという。

「アマチュアの約7割がスライスに悩んでいますが、これはインパクトでフェースが開いているのが原因です。フェースが開いていると正面衝突させられないから、ミート率が低くなり、ボールが飛ばないし曲がります。最新ドライバーは従来よりも重心角(左の写真を参照)が大きく、フェースをスクエアに戻しやすいモデルが多い。スライサーが使って飛ばしやすいモデルが多くなっていますね」

 モデルによって、球の“つかまり度”は異なる。マーク金井さんに、その指標で5段階評価してもらった(3ページ目を参照)。これが最新ドライバー選びの参考になるはずだ。

球のつかまりに影響するヘッドの重心角とは?
シャフトを水平にしてヘッドがフリーになるようにしてクラブを置いたときに、垂直方向に対してヘッドが傾く角度のことを重心角(重心アングル)という。スイングとの相性もあるが、一般的に重心角が大きいほど、ヘッドをターンさせやすくて球をつかまえやすい。

「飛ぶ」「止まる」の両方を叶えるボールとは?