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京都在住のプロ写真家が教える「京都の紅葉を10倍美しく撮るテクニック」とは?

SNS映えも完璧。人混みの京都でもこんな写真が撮れます

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ポイント1 まずは紅葉の色づき具合をチェックしよう。

 朝の冷え込みが5度から7度くらいになると、紅葉は一気に進むそうです。中田さんの場合、朝起きたときの体感温度で、「今日はあのへんが紅葉するだろうな」と、だいたい見当がつくとか。さすが長年のカン。ちゃんと頭の中に京都紅葉マップが入っているんですね。「観光で来られるのなら、JR東海さんがWEBでやっている『京都紅葉情報』が便利ですよ。専従スタッフが市内を走り回って、自分の目で色づきを確かめて最新情報をアップしています」。

馬が走り抜けられるほど幅広いことから、紅葉の馬場と呼ばれる二尊院 ©中田昭

ポイント2 紅葉の美しさは全天候対応型。ご安心を。

「ソメイヨシノですと、晴れ渡った青空がバックじゃないと映えませんが、紅葉は雨が降っても、曇り空でも、その折々の美しさがあります」。中田さんの言葉を借りれば「全天候型」だそうです。「『北山時雨(きたやましぐれ)』と呼ばれる紅葉の時期につきものの通り雨があるんですが、それが去った後の鮮やかな紅葉はすばらしいですよ」。多少天気が悪くても、がっかりすることなかれ。逆に素敵な写真が撮れるかもしれません。

紅葉の保津峡が霧掛かると、なんともいえぬ幽玄な風情に ©中田昭

ポイント3 シャッターを押す前に、まずは一歩後退。

 真っ赤な色を見ると、血が騒ぐのは人間の習性なのかも。紅葉を撮るときも、ついつい赤い色にズームイン。「それでは真っ赤なだけの写真になってしまいます。そういうときこそ一歩退いて、苔の緑、松の緑を入れるとか、色の組み合わせを考えないといけないですね」。庭師が庭園を造るときでも、「このあたりに緑を一本」という計算がちゃんとあるそうです。なるほど、まずは冷静にならないと。

まだ青いもみじと、紅い葉が映りこんだ川を重ね合わせる上級テク(北野天満宮にて)  ©中田昭