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「おちょやん」杉咲花 3歳で別れた父親は“伝説のバンド”のリーダーだった

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 NHK連続テレビ小説「おちょやん」。貧しい家に生まれた竹井千代が両親と別れ、女中奉公に出された芝居茶屋から女優を志す物語だ。ヒロイン・杉咲花(23)もまた、幼い頃に実の父親と生き別れていた――。

音楽一家に生まれた杉咲

日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞

 芸能関係者が解説する。

「子役出身の杉咲は、16年の朝ドラ『とと姉ちゃん』でヒロイン・高畑充希の妹役を好演。映画『湯を沸かすほどの熱い愛』では、いじめを受けて教室で下着姿になる体当たりの演技が評価され、翌17年に日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞しました」

 おちょやんは「大阪のお母さん」と呼ばれた名女優、浪花千栄子がモデル。東京出身の杉咲だが、大阪ことばを指導する関西芸術座の松寺千恵美氏が評する。

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「音感の良い花ちゃんは直ぐに正しく音を聞き取り、話せる人でした。台詞も手本の音を聞き、台本に印をつけ覚えている。今や、どの大阪の若者より大阪ことばを話せる人かもしれません。本人曰く『気持ちがぶつけられて結構好き』とか。『(大阪ことばが馴染んで)スタジオの方が気持ちが落ち着く』と言っていたのが忘れられないですね」

 現場では、“母親たち”のやり取りにも興味津々。

「共演する篠原涼子や井川遥が休憩中に『学校はどう?』とママ同士の会話で盛り上がっていたのですが、横で杉咲は『へぇ』と感心したように頷いていた。かつて『子どもも欲しい』とも将来像を語っていました」(NHK関係者)

父親は“伝説のバンド”のリーダー

 そんな杉咲の母親は歌手兼キャンドルアーティストのチエ・カジウラ。そして、父親はと言うと、

「“伝説のバンド”レベッカのリーダーで、ギタリストの木暮武彦です。レベッカを85年に脱退後、86年にRED WARRIORSの一員として再デビュー。90年に同じレベッカのボーカル、NOKKOと結婚しました。ところが、93年に2人は離婚。その後、カジウラと再婚し、97年に杉咲が生まれたのです」(事務所関係者)

実父はギタリスト(HPより)

 2人は娘を「花」と名付けた。ところが、“どこで壊れたの”か――。

「木暮とカジウラは杉咲が3歳の時に離婚。以降、母親が女手一つで育ててきた。以来、杉咲は木暮と没交渉だといいます」(同前)