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【楽天】ポストシーズンのキーマンは“意外性の男”ジャフェット・アマダーだ!

文春野球コラム ペナントレース2017

「ジャフェット・アマダー!」

 イーグルスのスタジアムDJ千葉正人さんの場内アナウンスが大好きだ。

「ジャフェット アマダー!」

 気持ちのいい響きだ。特に「フェット」の部分が好きで、短く切り、1拍おいて「アマダー」にむかう。劇場の楽屋にいる時、トイレの中で、何気ない帰り道、そして今このコラムを書きながらもひとりでに口づさんでる。

「ジャフェット・アマダー!」

 何回でも言いたくなる。楽天ファンにとってのとっておきの「則本に代わりまして、背番号18 たなかぁー、ま、さ、ひ、ろっ!」と双璧。気づけば口づさんでしまう。

「ジャフェット・アマダー!」

球界屈指の巨漢選手、ジャフェット・アマダー ©時事通信社

ツッコミどころ満載のジャフェット・アマダー

 そんなジャフェット・アマダー選手はいつも僕をびっくりさせてくれる。思えば2015年の暮れに入団が決まった時もそうだった。その年のメキシカンリーグでの成績が103試合に出場し、打率.346、本塁打41、打点117で二冠王、MVPに輝いていた事もあり、当時ラジオ番組でご一緒させていただいていた籔恵壹さんに「ある程度やるのでは?」と質問したところ、意外な答えが帰ってきた。

「そんな事よりサイズが日馬富士やねっ」

 えっ……。

 そう、アマダー選手は193センチ141キロだったのです。

 141キロて!!

 で、調べたら日馬富士関は186センチ137キロ。

「若干アマダーのほうがデカいんかーい」

 NPB歴代最重量の触れ込みはインパクトはあったが、はたしてその体重で走る事が出来るのかという疑問がわいてくる。

 迎えた2016年シーズン5月25日の西武ライオンズ戦、五番DHで公式戦スタメンとして一軍デビューを果たすと、センターへの大飛球、秋山翔吾選手が打球を見失ったとはいえ、

「その身体で三塁打打つんかーい」

 そして心配なのがやはりケガである。あれほどの巨体、膝に負担はかかっているに違いない。無理な走塁なんかすればアキレス腱なんかも痛める可能性も十二分にある。予感は的中、デビュー戦から4日後のファイターズ戦でサードゴロを打った直後に左手甲を痛めて途中交代してしまったのだ。

「いや、左手甲かーい」