昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

ブラック奨学金提訴へ 60代母を偽保証人にした学生支援機構

 大阪府に住む60代の女性・Aさんが日本学生支援機構(以下、JASSO)を相手取り、奨学金を巡る債務不存在確認などの民事訴訟を起こすことが週刊文春の取材で分かった。Aさんは10月4日に提訴する予定だ。

Aさんの証言動画は「週刊文春WEB」「週刊文春公式YouTube」などで配信中 ©文藝春秋

 Aさんは身に覚えのない奨学金借入の連帯保証人になっており、現在、JASSOから約480万円の返済を求められている。Aさんには10年以上音信不通の息子がおり、借り主はその息子。だが、Aさんは連帯保証人の欄にサインをした覚えはない。小誌が奨学金の借用書を確認すると、Aさんとは明らかに筆跡の違う署名がされていた。

 Aさんの代理人を務める清水亮宏弁護士は次のようにコメントした。

「そもそもの契約書類にAさんが連帯保証人として署名した事実がないわけですから、保証契約は成立しないはず。したがって、この請求自体に問題があると考えます」

日本学生支援機構 ©文藝春秋

 一方、JASSOは次のように回答した。

「特定の奨学生に係る案件についてはお答えできません。奨学金の申込みにあたっては、親権者の収入に関する証明書の提出を求めており、その者を原則として連帯保証人に選任するよう求めています。奨学生より提出された返還誓約書の連帯保証人欄に奨学金申込み時の親権者の署名、押印がある以上、その者が連帯保証したものと解しています」

 YouTubeの「週刊文春公式チャンネル」では、Aさんのインタビュー動画(予告編)を配信中(https://youtu.be/nGm_FxS7rDQ)。

 10月5日(木)発売の「週刊文春」では、専門家の解説とともにこの件を詳報。さらに、同日午前5時より「週刊文春デジタル」では、Aさんのインタビューを撮影した動画(完全版)を公開する。

ブラック奨学金 (文春新書)

今野 晴貴(著)

文藝春秋
2017年6月20日 発売

購入する
ATTENTION

このスクープの全貌は以下のチャンネルで10月5日より全文公開します。

はてなブックマークに追加