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連載シネマチャート

オダギリジョーが“もうひとりのゲバラ”を熱演 映画「エルネスト」を採点!――シネマチャート

〈あらすじ〉

1962年4月、キューバ。日系2世のボリビア人青年フレディ前村ウルタード(オダギリジョー)は、25人の学生たちと留学生としてハバナに降り立った。医療未発達の母国のために、医者になることが目標だ。好意を抱いた女学生のルイサ(ジゼル・ロミンチャル)が別の留学生の子供を出産してシングルマザーになると、勉学に励みながら、母子を献身的に支え続ける。キューバ危機に揺れる情勢下で、フィデル・カストロやエルネスト・チェ・ゲバラと対面する機会を得ると、自身の生き方を問うようになる。母国で軍事クーデターが発生すると、悩んだ末に奨学生を辞退し、革命支援隊に志願する。司令官室に呼ばれたフレディは、ゲバラから“エルネスト・メディコ(医師)”という戦士名を与えられ、ボリビアへと向かう。

〈解説〉

理想と正義に燃えて、ボリビアの軍事政権に立ち向かった、実在した日系人の青春を描く。監督は『団地』の阪本順治。124分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆膨大な外国語セリフをこなしたオダギリの俳優魂。撮影も苛酷だったろう。ゲバラとの接点はもっと詳しく見たかった。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆社会主義革命に肩入れしたせいか、一面的な事実に傾いているのが残念。阪本順治ならではの複眼的構造が欲しかった。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆国を破壊されても従順な日本人と革命兵士として闘う日系人青年との対比か。前村を若手に、鮮烈に演じてほしかった。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆志も気合も充分な力作。そう頭では理解しつつ、画の熱がこちらに伝播せず平板に感じる。構成をもっと絞れなかったか。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆国交回復後のキューバで、勇往邁進するオダギリの姿は『アカルイミライ』をも想起させ新鮮。革命戦士の最期の姿に☆。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

「エルネスト」(日、キューバ)
10月6日(金)より、TOHOシネマズ 新宿ほか全国ロードショー
脚本・監督:阪本順治
出演:オダギリジョー、永山絢斗、ホワン・ミゲル・バレロ・アコスタ、ジゼル・ロミンチャル ほか
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