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連載シネマチャート

トラン・アン・ユンの美しすぎる最新作 映画「エタニティ 永遠の花たちへ」を採点!――シネマチャート

〈あらすじ〉

19世紀末のフランス。上流階級のヴァランティーヌ(オドレイ・トトゥ)は、夫のジュールとの間に7人の子を授かったが、死産や戦死、病死などで、子供たちや夫といくつもの別れを経験する。無事に成長した息子のアンリ(ジェレミー・レニエ)と幼馴染のマチルド(メラニー・ロラン)の結婚により、ヴァランティーヌは再び大きな喜びに包まれる。マチルドの従姉妹で親友のガブリエル(ベレニス・ベジョ)夫婦と、両夫婦の孫達も邸宅に頻繁に訪れるようになり、大家族のように賑やかな日々を過ごす。しかし、死は思いがけないところから忍び寄っていた。

〈解説〉

『ノルウェイの森』のトラン・アン・ユンの、初めてフランスを舞台にした監督作。死と誕生が繰り返される家族の物語。115分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆家具調度、衣裳、庭園に目を奪われ、恵まれた人々にも訪れる死というモチーフもわかるが、いささか上滑り感。乗れず。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★☆☆☆美しい庭園や調度と美男美女で世界を再構成したいという欲望はわかるが、やはり空しい。濁りの取り除き方がやや粗い。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆先祖代々守り継がれてきた場があり、出会いと別れの生みだす情操があって、家庭を築く苦悩と贅沢さを教えられた。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆主題は時間の永続性だろうが、全編均質な流れで通すのは退屈さと紙一重。審美性も強く、コンセプチュアル・アート的。

  • 洞口依子(女優)

    ★★☆☆☆深く退屈な“永遠”をコロニーに封じ込めた白昼夢に微睡む。しかし目醒めると埃を被った博物館だったという感覚に。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
©Nord-Ouest
INFORMATION

「エタニティ 永遠の花たちへ」(仏、ベルギー)
9月30日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー
監督:トラン・アン・ユン
出演:オドレイ・トトゥ、メラニー・ロラン、ベレニス・ベジョ、ジェレミー・レニエ、ピエール・ドゥラドンシャン ほか
http://eternity-movie.jp