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【オリックス】“唯一CSで勝利した試合”の歌うたいの回顧録

文春野球コラム ペナントレース2017

2017/10/16
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2014年10月12日、忘れられない一日

 時は2014年10月12日。6年ぶりのAクラス入りを果たした我らがBs。宿敵ソフトバンクホークスとの再度雌雄を決す戦いに挑む為、意気揚々とCSファーストステージに挑んだ我らがBsであったが、11日の初戦で余りに痛すぎる敗戦を喫す。エース金子千尋を先発に立てての激戦、日ハムの先発はもはやスーパースターとしての地位を不動の物としはじめた大谷翔平、エース対決と呼ぶに相応しいこの対決も、終わってみれば6-3で日ハムが勝利。とチーム力の差が顕著に現れた結果であった。初戦を落とした事で後が無くなったBs。我々も緊張の面持ちで京セラドーム大阪へと向かう。

 これは2014年10月12日。「Bsが現在までに最後にクライマックスシリーズに駒を進めた年」の「唯一CSで勝利した試合」の「あまりに感動的な一打を目撃した」歌うたいの回顧録である。

 AM 9:00

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 Bsステージの朝は早い。舞台を設営し音響機材を設置する。その日のゲストや今年結成されたダンス&ボーカルユニット「BsGirls」がリハーサルを開始する前に全ての準備を整えておくのは当然の事だ。既に京セラドームの中央プラザ前には数人のファンが集結し昨日の試合について熱く語っている。

 AM 10:00

 設営もひと段落が付き、コーヒーを片手に休憩タイム。たまたま球場入りする平野智一MCとバッタリ遭遇する。昨日の敗戦を受け止めながらも今日の勝利を疑わない彼と挨拶を交わし中央プラザに戻る。今年から場内スタジアムMCを務める彼、誰もが彼の名台詞「更にひとつになろう」を聞きに球場に足を運んでいるようなものだった。

平野智一MCとDOMI、Bsステージにて ©MEGASTOPPER DOMI

 AM 10:30

 avexのマネジャーと朝の挨拶を交わす。セットリストの共有が終わると「BsGirls」のリハーサルが始まる。プレイボールの4時間近く前だというのに大勢のBsファンが中央プラザに集まってきた。今年結成された勝利の女神を一目見ようと集まってくれたファンもかなりの数だ。球団スタッフやイベントクルーも続々中央プラザへ。「負けられない一戦」に向けて京セラドームの熱気も徐々に上昇の速度を上げていく。

 AM 11:30

 Bsステージクルーとのミーティングを終えいざBsステージがスタート。同じく今年から場内スタジアムレポーターを務める事になった「タケミー」こと竹村美緒と共にステージへ。早くから集まった大勢のBsファン達の割れんばかりの「タケミー」コールに、今日の一戦の持つ意味を再確認した。

BsGirlsと花木PM

 AM 11:35

 BsGirls登場。登場SEが流れると同時に異様な盛り上がりを見せる中央プラザ。KYOKO、ENA、LUNA、ARISA。4人の息の合ったボーカルワークが中央プラザを更に盛り上げて行く。ALLYにREIKA、NATHUMIを中心としたパフォーマーユニットもそのダイナミックなダンスでそれを後押しする。間違いなく今年のBsファンは「更にひとつに」なっていた。

 AM 11:40

 花木聡PM(プロジェクトマネージャー)が中央プラザを激励に来てくれた。この花木PM、文春野球ロッテ担当・梶原さんが球団職員東の横綱ならば、間違いなく西の横綱に名を連ねるだろう名物PMである。昨日の試合を振り返りながらステージ袖で立ち話を。今日の先発・ディクソンに思いを託し我々も大きな期待をその胸に抱いていた。

 PM 1:15

 ミニライブを務める為にステージへ。大トリでの出番であった為、これが終われば泣いても笑っても決戦のプレーボールだ。いつも最高のステージを心がけてはいるが、やはり今日の「SKY」は嫌でも力が入ってしまう。中央プラザが一体となって歌う「SKY」で試合前Bsステージは今日のその使命を終えた。

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