昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載THIS WEEK

雅子妃の“矢面”に立って5年
小町東宮大夫が満身創痍の勇退

source : 週刊文春 2016年5月26日号

genre : ニュース, 政治, 社会

東宮御所

 5年間、宮内庁東宮職のトップとして、まさに“矢面”に立ってきた小町恭士東宮大夫(70)が勇退した。

「5月13日午前の閣議で決まりました。2011年7月から約5年間、皇太子ご一家を支えましたが、雅子さまのご体調や愛子さまのご登校問題など、東宮には問題が山積みでした」(宮内庁担当記者)

 就任から2カ月の11年9月には、愛子さまの山中湖校外学習に雅子さまが白バイ2台、自動車7台の長い車列を組んで同行される“山中湖お付き添い事件”が起きた。

「直後の定例会見は大荒れでした。『極めつけの茶番』『異様な母子に映る』『税金泥棒との批判を受けるかもしれません』と矢継ぎ早に飛ぶ記者の追及に、小町氏はしどろもどろだった」(同前)

 13年5月のオランダご訪問も大波乱のうちに終わった。

「出発まで1カ月を切っても雅子さまのご同行が決まらず、山本信一郎次長が定例会見で『早くお決めいただきたい』と異例の言及をした。小町氏は雅子さまとの関係が決して良いとは言えず、ただ振り回されていました」(同前)

 小町氏は知人に「もう辞めたい」と本音を洩らすことも。

「東宮大夫は特別職で70歳前後の勇退が慣例。2月に70歳を迎えた小町氏は精神的に疲れ切った様子でしたし、本人も退任を強く希望していた。ただ、ずっと後任が見つからず、これぞと思った人に断られることもあったそうです」(外務省関係者)

小田野氏は68歳
Photo:Kyodo

 新任は小田野展丈(のぶたけ)氏(68)だ。

「小田野氏はアフリカ審議官や駐ミャンマー大使、EU日本政府代表部の大使を歴任。12年に宮内庁式部官長に就任し、14年からは御用掛を務めています」(宮内庁関係者)

 近年の東宮大夫は、雅子さまの父である小和田恆氏の数少ない腹心だった野村一成氏、そして同じロシアンスクールの小町氏と、“小和田人脈”が占めてきたが、

「今回は小和田人脈から後任を連れてこられなかった。小田野氏は年齢を考えると2年程度だということで受けたのでしょう。ゴルフが趣味で淡々と決められた仕事をこなすタイプです」(同前)

 最後の定例会見で「お世話になりました」と挨拶した小町氏は、まるで憑きものが落ちたような表情だったという。新任・小田野氏は雅子さまとうまく意思疎通を図れるか。