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【ロッテ】平沢大河、クライマックスシリーズの裏で

文春野球コラム ペナントレース2017

2017/10/18
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「ショートの競争はまだ終わっていない」

 今季、チャンスをものにできなかった若者の気持ちはすでに来季に向いている。幸い、マリーンズは生まれ変わる。現役を引退したばかりの井口資仁氏が新監督に就任。10月14日に監督就任会見を終えると会場からその足で空路、宮崎へと向かった。現地の打撃練習で熱視線を送ったのは背番号「13」。この若者に未だ固まっていない遊撃の定位置獲りの期待をかけている。

「新監督になられて、また違う色のチームになると思う。その中で自分も存在感を示せるようにしたい。ショートの競争はまだ終わっていない。来年も続くと思っています。来年こそは勝ち取れるように、やることをやって備えたい」

 振って振って振りまくる。安易な言葉を使うが今の平沢にはそれがピッタリと当てはまる。悔しさを胸に、同じ年の活躍に負けじと来季を見据える。そして井口新監督もまたこのギラギラをした若者を新生マリーンズのキーマンの一人と捉え期待している。日本プロ野球はいよいよフィーナーレを迎える。ただ、忘れてはいけない。すでに来年に向けた戦いも始まっている。捲土重来。巻き返しの秋である。

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梶原紀章(千葉ロッテマリーンズ広報)

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