昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載THIS WEEK

本田圭佑ばりの“ビッグマウス”
初代表・小林祐希への期待

source : 週刊文春 2016年6月9日号

genre : エンタメ, スポーツ

髪型も個性的

 キリンカップ(6月3日、7日)に臨むサッカー日本代表にジュビロ磐田のMF小林祐希(24)が初招集された。本田圭佑(29=ACミラン)の後継者候補として早くから注目されていた逸材だという。

「左利きでキックの精度が高く、プレースタイルも体格も本田によく似ています。背番号も、代表で本田がつけているのと同じ『4』です」(スポーツ紙記者)

 なかでも本田との一番の共通点は“ビッグマウス”だ。

「代表招集が決まった後も『うれしい反面、当たり前だろうと』と吠え、さらには『のちのち10番をつけたい』と現在の10番香川真司(27=ドルトムント)へのライバル心を口にしていました。

 ただ、ファンからは『行き過ぎて、(本田のモノマネ芸人)じゅんいちダビッドソンに似ている』とも言われているようですが(笑)」(同前)

 東京生まれの小林は東京ヴェルディの下部組織で育ち、2011年のトップ昇格後すぐにレギュラーに定着。2年目には19歳で主将を務め、10番を背負い注目を集めた。しかし、ここから伸び悩む。

「“ヴェルディの最高傑作”と期待されていましたが、主将の重圧もあったのか思ったような活躍ができず、先発を外されるようになった。その年の7月に磐田に移籍。ここでもレギュラーを奪えない日が続きます。しかし小林は腐らずに、徐々にチームで信頼を得て、中心選手になっていった」(別のスポーツ紙記者)

 昨年、磐田がJ1昇格をかけた大分戦は、後半45分に追いつかれるという最悪の展開だった。

「チームのムードが一気に沈んだところで、小林が決勝ゴールを挙げてチームをJ1に導きました。そのときも『まぐれでも奇跡でもない』、『当たり前のゴール』と言い切っていた」(同前)

 実は本田と小林は、面識があるという。キリンカップの事前合宿で本田が打ち明けた。

「本田は知人を介してミラノで一度、食事をしたそうです。『何も恐れずに発言するところは自分の若いころにかぶる部分もあった』、『そういう発言をする日本人は少ない。その希少価値を大事にしてほしい』と、本田もかなり期待しているようでした」(サッカーライター)

 役者の変わらない日本代表に、新風が吹き込むか。