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のん、はじめてのワンマンライブ日記――土砂降りの学園祭にゾンビメイクで突撃!

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「ああ 誰も自由 どこまでも自由」

 ©KAIWA(RE)CORD

 この日のハイライトはデビューシングルのオヒロメ。のんは、ワーハピで共演した高野寛作詞作曲の『スーパーヒーローになりたい』をひっさげて、11月22日にデビューするのだ。沢田研二の『TOKIO』を彷彿とさせるちょっと懐かしくて王道ロックな一曲。この曲の歌詞は、新境地でもへこたれないのんの「芯」を感じさせる。

真夜中に叫びだした 私の中の野生よ
新しい歌を歌ってる
遠くへ連れてってよ Overdriveきかせて
ささくれた音で 踊らせて
 
ああ 誰も自由 どこまでも自由
そう 願い事は きっと叶うから
ああ 太陽よりも 眩しい光で
この暗い暗い夜さえも 目の前から 消える……

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 8月のワーハピでは飄々としながらも、心なしかMCの声がうわずって緊張している様子だったのん。一転して、今回の突撃ライブでは「女の子パワー」全開。ハロウィンの仮装をしたガールズバンド「のんシガレッツ」として初めてステージに立ったのだった。地元・兵庫県神崎郡の女友だちと小学6年でバンドを結成し、中学1年でギターを手にしてから、ガールズバンドをもう一度組むことはのんの念願だったという。メンバー紹介のあとには、

「のんシガレッツ、コールアンドレスポンスをやりたいと思っていますが、みなさん知っていますか? あれ、まばらだな……(笑)。のんが『ナントカですかー?』と聞いたら、『はいはーい!』と子供みたいに、純粋な心で元気に返事してください! みなさん、雨大丈夫ですかー?」

 と、コールアンドレスポンスまでやってみせる一幕も。

 デビューシングルに収録されているサディスティック・ミカ・バンドの『タイムマシンにおねがい』、RCサクセションの『I LIKE YOU』、のんが作詞作曲を手がけた『へーんなのっ』を披露し、計5曲30分のワンマンライブをやり遂げた。

 終演後、興奮さめやらぬ様子ののんに、女子美ライブの感想とCDデビューを前にした心境を聞いた。