昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

“新しい地図”と“希望の党”が発信するメッセージはそっくり――「逃げよう。自分を縛りつけるものから。」

速水健朗×おぐらりゅうじ すべてのニュースは賞味期限切れである

©山元茂樹/文藝春秋

「排除の論理でいきます」

速水 ジャニーズJr.のデキ婚によるユニットからの離脱がちょっとした話題になってる。Travis Japanの梶山朝日くんって子が、9月30日に行われた舞台の千秋楽で号泣したって。

おぐら もちろん正式な発表はありませんが、退所すると言われてますね。

速水 「排除の論理でいきます」ってメリーさんが言ったとか。

おぐら それは小池百合子です。自らが立ち上げて代表となった希望の党に、民進党の議員が合流するにあたっての発言。のちに本人は「きつい言葉だった」「政策の一致ということを申し上げたかった」と釈明しています。

速水 希望の党は安倍政権を支持できない人の受け皿という目論見に失敗したけど、元SMAPの3人が所属する事務所の「新しい地図」のほうは、まさに風が吹いている感じ。

おぐら 11月の3連休に稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人が出演する番組がAbemaTVで72時間の生放送、同時にSNSも開始すると。すでに3人の写真とインタビューがネット上にも公開されていて、稲垣さんは「ファンとタレントという関係性ではなく、1つのコミュニティとして一緒に地図を描いていく」と語っていました。

元SMAPの5人 ©文藝春秋

速水 退所後初めての香取慎吾のイベントで配られた資料の最後に「香取慎吾様ご本人のWEBへのスチール写真の掲載は可能となります」と記されていただけで話題に。総合格闘技イベントのPRIDEグランプリの会場で「4点ポジションでの頭部への蹴りおよび膝蹴りは、選手の同意により認められます!」ってアナウンスされて大いに盛り上がるという光景を思い出したよ。

おぐら それまでジャニーズ事務所は、所属タレントの写真のウェブへの掲載を制限してましたからね。雑誌の表紙を飾った場合も、ネット上ではシルエットになってました。

速水 それに当てつけたのか、元SMAPの3人は、とにかくネット媒体を駆使する形で活動をスタートさせたと。

おぐら ジャニーズ事務所にいたときにできなかったことを積極的にやっていくという気概が感じられます。「新しい地図」の発表にあわせて動画を公開したのも、今っぽい告知の方法でした。

速水 発表とあわせて動画を公開って、実は希望の党も同じことをやってる。ちなみに、希望の党は「新しい地図」の3日後ね。