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「希望の党」は「絶望の党」か。共同代表選挙は、まるで“在庫一掃セール”

玉木氏は民進党代表選にも出馬 ©文藝春秋

 希望の党の共同代表選が10日に行われる。「絶望の党」とも揶揄される中、出馬に意欲を見せる面々が多く、妙な盛り上がりを見せている。

 真っ先にブログで出馬宣言したのが当選4回の玉木雄一郎氏(48)だ。

 財務省出身で、民進時代に代表選に出馬した。予算委員会にも頻繁に登場した論客で、希望の結党メンバーである長島昭久氏ら現実的な外交・安全保障政策、憲法改正を目指す保守系議員や若手が推している。

「目立ちたがり屋で、自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長と対談するなど、『野党のエース』のイメージを巧妙に演出してきました。ただ、他人の面倒をみず、誰にでもいい顔をする」(希望の党関係者)

 一方、民進党や立憲民主党との合流を目指すのが、当選5回の大串博志氏(52)だ。

 大串氏も財務省出身で、蓮舫代表時代の民進党では政調会長に起用された。

「政策に強く、得意技は、無味乾燥な官僚答弁。人当たりはいいが、蓮舫氏から『おい、大串!』と呼び捨てにされてしまうイエスマンでもあります。ただ、彼の場合、出馬の狙いは勝利ではなくて、敗れて『政策が違う』と離党する大義名分にするためでしょう」(民進党参院議員)

 路線対立とは別の理由で出馬に意欲を見せたのが、当選7回の泉健太氏(43)だ。

 29歳の若さで初当選したが要職の経験はなく、政界では前原誠司・前民進党代表の側近として知られる程度。「ゲス不倫」で議員辞職した宮崎謙介氏に小選挙区で2度敗北した過去も脛に傷だ。

「3児の父で堅実なタイプ。超党派議連での議員立法でそこそこ成果を出しており、与野党議員に顔が利く。ただ、華がないのが致命的です。さらに、泉氏にはどうしても前原氏の影がちらつく。玉木代表になると世代交代で出番がなくなると怖れる5回生以上に支持されています」(同前)

 さらに、党の中では最多当選の渡辺周氏(55)もテレビ番組で意欲を示した。

「やはり世代交代の焦りからでしょう。二世議員で選挙には強いが、当選8回にもかかわらず大臣も党の要職も経験しておらず、婿がサッカー日本代表の武藤嘉紀というのが有名なぐらい。8名の推薦人を集められるかどうか」(前出・希望の党関係者)

 在庫一掃感もあるが、結果によっては分裂含み。もしや最初で最後の代表選?