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残されたチャンスはあと2回
早実・清宮幸太郎の「正念場」

source : 週刊文春 2016年11月10日号

genre : エンタメ, スポーツ

10月15日に74本塁打を記録
Photo:Kyodo

 ラグビーの“名将”清宮克幸氏の長男で早稲田実業の清宮幸太郎内野手(2年)がチームの最高学年となり、1年生夏以来となる甲子園を目指している。

「早実に入学して3日後の春季大会で勝ち越しヒットを放った16歳の一挙手一投足に甲子園は熱狂。清宮は2本塁打を放ち、2学年上のオコエ瑠偉(現・楽天)らと共に高校日本代表にも選ばれた。まさに“清宮フィーバー”でした」(スポーツ紙デスク)

 ファンは“怪童”の成長ぶりを、常に甲子園で確認できるものと期待したが、現実は厳しかった。翌年の春、夏と2季連続で早実は甲子園出場を逃したのである。

 今やキャプテンとしてチームを引っ張る清宮に残されたチャンスはあと2回。そのうち来年春のセンバツ出場をかけた秋季高校野球東京大会では、準々決勝で最大のライバル、関東第一を8対4で下した。ただ、この試合で清宮自身はノーヒット。高校入学以来続けていた公式戦での連続安打が32試合目で途切れた。

 最近の清宮の評価は?

「高校通算で74本本塁打を放っていますが、よく聞かれるのは『力まかせの“金属バット打ち”だね』という評価ですね。『今のままプロに入っても、木製バットで詰まって、すぐには通用しない』と」(ベテラン野球記者)

 一方で、プロのスカウトの間では「清宮は、プロじゃなく、大学に進学でしょ」と噂されているという。

「高卒後すぐにはプロ入りはせず、早大に進んだ斎藤佑樹(現・日本ハム)と同じ展開だと。高卒の段階でプロ入りさせて早く鍛えたい魅力的な素材だけど、『早稲田が手放さないよ』と見ているようです。それに、打撃はいいけど、守備は基本的にファーストだけで、足も普通。早稲田とケンカしてまで獲りたい素材かというと『?』という評価であるのも事実です」(同前)

 この評価を覆すには、甲子園出場は必須条件だ。

「ここが正念場です。現在のチームは投手力が弱く、今は、清宮が打ってチームを勝たせることが求められています。清宮も準々決勝では『関東一を倒して甲子園いくぞ』と自ら声を嗄らしてチームを鼓舞していました」(同前)

 準決勝も突破した早実。センバツをかけた決勝は、11月3日に行われる予定だ。

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