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倉本聰のドラマで元夫婦の石坂と浅丘
31年ぶり共演

source : 週刊文春 2016年7月14日号

genre : エンタメ, 芸能, テレビ・ラジオ

スピード再婚だった石坂

「年配者や大人たちが安心して見やすい時間帯に、シルバータイムがあってしかるべきではないか。そんな思いから構想を思い立ちました」

 こうコメントしているのは、脚本家の倉本聰(81)。テレビ朝日とタッグを組み、シニア向けドラマ『やすらぎの郷(さと)』(放送日未定)を制作することになったのだ。

「バラエティなど若者向けの番組が多い昨今、『北の国から』など家族ドラマで一世を風靡した人の発言だけに重みがあります。老人ホームを舞台にしたドラマになるそうですが、倉本氏は『暗い話には絶対にしたくない。明るいこと。しみじみとしていること。悲しいこと。そして、あくまで笑えること』と方向性を説明しています」(放送記者)

 主演は石坂浩二(75)。共演は八千草薫(85)、有馬稲子(84)、野際陽子(80)、浅丘ルリ子(76)、加賀まりこ(72)と華麗な経歴を持つシニア女優たち。なかでも注目は石坂と元妻・浅丘の31年ぶりの共演だ。ベテランの映画関係者が回顧する。

「2人はドラマ共演をきっかけに71年に結婚しました。2人に結婚を薦めたのがかつて石坂との熱愛が伝えられていた加賀です。この3人が長い年月を経てドラマで共演。感慨深いものがあります」

 2人の結婚生活は奇妙なものだったという。

「“おしどり夫婦”とも言われましたが、実態は逆。二科展に出品する腕を持つ石坂が結婚14年目ごろに『絵を描くアトリエが欲しい』と別居を申し出た。石坂の多彩な才能に惚れた部分もあり、浅丘は応じたのです。30年間の結婚生活の大半は“仮面”だった」(ベテラン芸能記者)

 00年12月27日の夫婦揃っての離婚会見で、石坂は離婚の理由を『母の介護を浅丘にさせるわけにはいかない』と語ったが、年明け早々に今度は再婚を発表した。

「1月17日に石坂は改めて会見を開き、離婚会見から5日後の01年の元日に4年前から交際していた22歳年下の元劇団員と入籍したと発表しました。それでも浅丘は石坂を恨まず、『結婚で得たものはあった。失ったものはない』と語っています。江戸っ子らしいさっぱりした気性の浅丘。石坂との再共演も自然なことです」(同前)

 シニアのためのドラマには、出演者にもドラマがある。