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「遺体は市場で冷凍し、マグロ解体機械でバラした」加害者が供述する衝撃の殺害方法《川口市“遺体なき殺人事件”》

「遺体は市場で冷凍し、マグロ解体機械でバラした」加害者が供述する衝撃の殺害方法《川口市“遺体なき殺人事件”》

genre : ニュース, 社会

 2016年3月18日未明、飲食店従業員だった伊藤竜成さん(当時24)に暴行してけがを負わせたとして、埼玉県警は2021年10月に傷害容疑で男女7人を逮捕した。当初は被害者が見つからず、単なる傷害容疑での逮捕だったが、その後、加害者らの供述から被害男性を死に至らしめていたことが発覚した。

「警察は7人のうち主犯格とみられる男2名を殺人の罪で起訴しようとしていたが、10月28日にA(50代男)という被疑者が留置場内で首を吊って自殺。そのため2021年11月4日に、男1人をさいたま地検が殺人の罪で起訴した」(警察関係者)

 この事件自体は報道各社がすでに報じている。しかし、警察関係者によると加害者が衝撃的な供述をしているというのだ。

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「殺した後、市場の冷凍庫で凍らせて、機械でバラバラにした」

 一体、何が起きたのか。事件の真相に迫った。

匿名“タレコミ”「バーで殺害され遺棄された」

 事件が起きたのは、川口市西川口のハワイアンバー「X」の店内だった。今回、殺人の罪で起訴された島田一治被告(54)と、留置場内で自殺した男の2人で、伊藤さんに殴る蹴るの暴行をくわえたという。その場にはほかに5名の加害者らも居合わせており、彼らもなんらかの暴行に加わったとみられている。

ハワイアンバー「X」があったビル ©文藝春秋

「事件が発生した約2年後の2018年12月、警察へ匿名で『西川口の飲食店で関係者が暴行後に殺害され、遺体を遺棄された』と情報提供があり、警察が捜査を開始しました。そして捜査を進めるなかでこの傷害事件と結びついたというわけです。

 2019年2月、警察はまず伊藤さんの父親に事情を説明し、行方不明届を出してもらった。今年に入って関係各所を家宅捜索するなどし、10月29日には埼玉県警川口署内に特別捜査班を設置。これまでに延べ2000人以上の捜査員が投入されています。そして発生から約5年7カ月が経過した今月、ようやく立件に至ったのです」(社会部記者)

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