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日本女子フィギュアに追い風? 平昌五輪からロシア“排除”の可能性

世界歴代最高得点記録保持者のメドベージェワ ©共同通信社

 来年2月に行なわれる平昌五輪からロシアが“排除”される可能性が高まっている。

「15年に組織ぐるみのドーピングが認定されたロシアは、翌年のリオデジャネイロ五輪の陸上競技から締め出されました。その後、14年のソチ五輪におけるドーピングが発覚、国際オリンピック委員会(IOC)も無視できなくなった」(五輪担当記者)

 当初、IOCはロシア締め出しに消極的だったという。

「ロシア選手全員がドーピングしているわけではなさそうですし、ソチで金13を含む33という最多メダル数を獲得したロシアが不参加となれば大会の価値が下がる。そこで、国歌演奏、国旗掲揚を認めないかわりに選手は参加できるという折衷案が浮上したものの、ロシアは『だったら参加しない』とゴネたようです」(スポーツ紙デスク)

 そして16日、世界反ドーピング機関(WADA)が、ロシアに“トドメ”を刺す決定を下したのである。

「WADAは、本来ドーピングを取り締まるべき『ロシア反ドーピング機関』が、ドーピングに関与していたとして、資格停止処分を継続することを発表。この決定はIOCも尊重せざるを得ません」(前出・五輪担当記者)

 仮に「冬季競技大国」のロシアが出場できない場合、平昌でのメダル争いに大きな影響が出ることは必至だ。

「ソチでは金・銀・銅を独占したクロスカントリー(男子50㎞フリー)や金3つを荒稼ぎしたショートトラックでロシアの強さが目立ちましたが、日本にとって大きいのは、何といってもフィギュアスケート女子でしょう」(前出・スポーツ紙デスク)

 ロシアには世界選手権を連覇しているメドベージェワ(18)を筆頭に、グランプリシリーズ中国杯で優勝したザギトワ(15)、昨季の欧州選手権2位のポゴリラヤ(19)ら有力選手がひしめく。

「日本は入賞が現実的な目標でしたが、表彰台を独占してもおかしくないロシア勢が不在なら、メダルのチャンスが生まれます。日本代表は12月の全日本選手権を経て決まりますが、中国杯でザギトワと僅差の2位になった樋口新葉(わかば・16)をはじめ、誰が出ても可能性はある」(同前)

 IOCは12月5日の理事会で、ロシアの五輪参加の是非を最終判断するという。