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「直虎」で圧倒的存在感 栗原小巻の復活で“コマキスト”も大騒ぎ

美しいにも程がある(1967年撮影) ©文藝春秋

 11月17日放送のNHK『あさイチ』に、女優の栗原小巻(72)が出演して大きな話題を呼んだ。

「最近はもはや、栗原が情報番組に出ること自体がニュース。放送中から“コマキスト”(栗原のファン)たちの『感慨深い朝』といったツイートが相次いだ。出演中の大河ドラマ『おんな城主 直虎』の番宣も兼ねての出演でしたが、喋りも落ち着き払って言葉遣いも綺麗。歳は隠せませんが、美貌と気品は昔と変わらず、“昭和の大女優”の雰囲気が漂う」(放送記者)

 徳川家康(阿部サダヲ・47)の母親を演じている『直虎』でも、栗原の存在感は際立っている。

「立ち姿も凜々しく、重厚感のある演技はさすが。画面がキリッと締まる。視聴率はギリギリ2桁キープと低迷中の『直虎』ですが、前半の浅丘ルリ子(77)に続き後半の栗原と、往年の大女優の貫禄と存在意義をドラマ界に示せたことは、今年の大河の大きな収穫です」(同前)

 栗原の大河出演は実に39年ぶり。1967年、21歳で『三姉妹』の主役の1人として初出演。その後『樅ノ木は残った』『黄金の日日』など計4本に出演した、大河の顔的な女優でもある。『直虎』については「大河ドラマは、わたくしの俳優としての原点」「『生ける魂』として、演じることができれば」と決意をコメントしていた。

 栗原は多くの名優を輩出した俳優座の15期生。同期には地井武男、原田芳雄(共に故人)らがいる。72年の映画『忍ぶ川』における鮮烈な演技は特に名高い。

「栗原の復活は、テレビ界へのいい刺激になる。ドラマ、映画と幅広く活躍したが、途中から舞台に主軸を移した栗原に対して、若い制作陣はそもそも『テレビに出る人』という発想がないし、あったとしても恐れ多くてオファーできない。その間隙を縫って今春、『やすらぎの郷』(テレ朝)では脚本家の倉本聰(82)が自ら大物俳優陣をキャスティングし、成功した。

 今、栗原の世代で現役感のある女優は、栗原と生年月日が一日違いの吉永小百合ぐらい。栗原が出てくれるのならあの人もこの人も、と往年の大物女優起用の呼び水になるはずです」(芸能デスク)

 次にオジサンたちを驚喜させるのは誰か?