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連載THIS WEEK

アスリート出身タレントの頂点
具志堅用高の天然ボケ

source : 週刊文春 2016年6月23日号

genre : エンタメ, 芸能

ボクサー時代とのギャップが凄い
Photo:Kyodo

 元プロボクサーでタレントの具志堅用高(60)の“芸”が円熟味を帯びている。

「具志堅は1981年にボクシング引退後、沖縄料理店の経営などをしながら時折テレビに出ていました。2010年にボクシングファンの片岡鶴太郎(61)の紹介もあって老舗の太田プロに所属して芸能活動を本格化すると、スザンヌらとともに“おバカ”ブームに乗って人気が出始めたのです。沖縄(石垣島)出身で天性の陽気さがあり、いつの間にか先輩ボクサーのガッツ石松(67)と入れ替わるようにテレビに出ずっぱりになった。ボクサーのときに『世界で気後れしないように』と伸ばしたヒゲとアフロヘアーは今も変わらぬトレードマーク。ボクサー時代を知らない若い女性にも『可愛い』と“ゆるキャラ”的な存在としての人気も高い」(放送記者)

 6月11日、具志堅は西武ドームのセ・パ交流戦の始球式に打者として登場した。

「打って三塁に走るつもりだった」という目論見は空振りで失敗したが、具志堅の持ち味はやはり“天然ボケ”だ。

「あるインタビューで趣味は何か聞かれ、『趣味って何ですか?』と答えたり、番号を選ぶ際に『ラッキーセブンの5』と言ったり、『母校の伝統は?』と聞かれ『電灯はナショナル』と本気で答えたり(笑)。沖縄訛も未だに抜けず、おかしな標準語も面白さを増幅させている。『そうですね』に沖縄弁が混じり『ちょっちゅね』となった言葉は彼の代名詞のようになっています」(芸能記者)

 完全に“面白キャラ”になっている具志堅だが、ボクサーとしては伝説的な存在だ。

「高校時代に“100年に一度の逸材”と言われ、スカウトされてプロになりましたが、リングでは荒々しいファイタータイプで倒れた相手に殴りかかるほど気性は激しかった。ジュニア(現ライト)フライ級の世界王座を13回連続防衛した日本記録は未だ破られていない」(スポーツ紙記者)

 そんな具志堅を、テレビ関係者は「アスリート出身タレントの中でも別格」と話す。

「あれだけの実績がありながら、偉ぶることは一切なく、どれだけいじられても全てを受け入れる。企画や番組の“オチ”のような役割も果たしてくれて、常にお茶の間の期待に応えるのが見事です」

 ちょっちゅね。

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