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近藤 奈香
2017/12/04

ユマ・サーマンが“セクハラ”ワインスタインに復讐開始

「パルプ・フィクション」は出世作だったが……
 ©共同通信社

〈皆さん、感謝祭おめでとうございます!(ハーヴェイと邪悪な共謀者以外ですよ)〉

 11月23日、自身のインスタグラムに突然、そんなメッセージを綴ったのは女優のユマ・サーマン(47)である。

“ハーヴェイ”とは、セクハラ騒動の渦中にある大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインに他ならない。

「セクハラ発覚以来、約2カ月で名乗り出た被害者は100人近くに達してます。その中には、アンジェリーナ・ジョリー、グウィネス・パルトローらセレブ女優も名を連ねていますが、ついに“真打ち”登場という感じです。ユマは『パルプ・フィクション』や『キル・ビル』などワインスタインの映画に7本も主演しているからです」(現地記者)

 ゆえにその発言に注目が集まっていたが、これまで沈黙を守ってきた。

「事件発覚直後に、雑誌の直撃取材を受けた際には、怒りに表情を強張らせながら、『まとまったお答えはできません。怒りが静まるまで待っているんです。準備ができたらお答えします』とだけ答えて話題となっていました」

 それから約1カ月、復讐劇「キル・ビル」のワンシーンとともに事件についてユマが初めて綴ったのが、冒頭のメッセージだったのである。

 メッセージはこう続く。

〈あなたは、銃弾(による一瞬の死)に値しない。事態がゆっくりと進んでいることが嬉しいです〉

 まるで「キル・ビル」に出てくるセリフのようだが、そのワインスタインは現在、どうなっているのか。

「当初は、『自分が大人になった60~70年代と今の常識は異なる』と開き直り、現在も『すべては同意の上』と暴行自体、未だ認めていません。既に自身が立ち上げた会社から解雇されていますが、準備していた作品が軒並み公開中止となり、5億ドル以上の負債を抱え、会社も倒産は必至です」(同前)

 中高時代は、彼女のいない男友達とトランプで遊ぶインドア派ながら、異様なまでに自信過剰だったというワインスタイン。絶大な富と権力は、彼の“ダークサイド”を肥大化させただけだった。

 ユマは“stay tuned(チャンネルはそのまま)”と結んでおり、今後、さらなる追撃がありそうだ。