昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

睡眠不足を解消する 快適睡眠術

睡眠特集

慢性的な睡眠不足は、日々の生活の質を下げるだけでなく、認知症や生活習慣病などのリスクも高めるという。日々の睡眠不足をどう解消すればいいのかを睡眠改善シニアインストラクターの内海裕子さんに伺った。


睡眠不足は寝だめで解消はウソ

 

 平日の睡眠不足は、週末の寝だめで解消したのに、なぜか月曜日は朝からダルい。こんな経験はないだろうか。実は「寝だめでは睡眠不足は解消できない」と、内海さんは指摘する。

「人は2時間以上の睡眠時間の変動に対応できません。週末に長時間寝るのは、時差ボケを作り出しているようなもの。この症状をブルーマンデー症候群と言います。寝だめで狂った体内時計はすぐには戻らず、本来の調子になるのが木曜日頃。週の半分以上を本調子でないまま過ごすことになります。溜めこんだ睡眠不足を一気に解消しようとするのは大きな間違いです」

少しずつ返済するのが理想

 睡眠不足が続くとどんな影響があるのだろうか。

「徹夜明けと同じように注意力が散漫になったり、集中力が低下します。その他にも認知症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病、メタボのリスクが高まることが分かっています」

 さらに怖いのが、わずかな睡眠不足には自覚症状がないこと。

「自分ではしっかり寝ているつもりなので、今日は眠いなと思っても気のせいだと思ってがんばれちゃうんです。でも、溜まりに溜まった睡眠不足の反動はいつか体に現れます。チェックポイントを見て一つでも思い当たる人は要注意です」

 

  では、どうやって溜まった睡眠不足を解消すればいいのだろうか。

「平日に時間が取れるようなら、1時間でいいので早く寝る。たっぷり取り戻そうと3時間前にベッドに入っても眠れません。溜まった睡眠不足は少しずつ返済するのが理想です」

 平日に時間がとれない人は、週末の昼寝がお勧めだ。

「まずは朝、しっかりと起きて太陽の光を浴びて体内時計を整えます。朝食もしっかりと摂り、できれば昼食まで摂ってから昼寝をすると、体内時計を狂わせることなく、溜まった睡眠不足を返済できます。これなら月曜日の朝も気持ちよく目覚められるはずです」