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連載今夜も劇場へ

結城 雅秀
2017/12/01

赤裸々な性の描写が見もの『The Beauty Queen of Leenane』――今夜も劇場へ

 一九九六年英国初演の『The Beauty Queen of Leenane』が公演される。「レノーンの美しき女王」といったところか。レノーンはアイルランド西部の漁村で、現在では自然を生かしてリゾート地になっているが、90年代初頭には典型的な過疎地であった。村民はイングランドの各地に出稼ぎに行っていた。

 題材は母親と娘の間の特別な関係。四十歳の末娘が七十歳の母親を介護しつつ、同居している。この娘が結婚してしまうと生活していけないことから、母親は娘の結婚をあらゆる手段を尽して阻止しようとする。娘を演じるのは風姿花伝の支配人、那須佐代子。先日の『心の罪』でも抜群の表現力を見せた。母親役は鷲尾真知子。処女による赤裸々な性の描写が見もの。

 二年前の新作『ハングマン』で、死刑廃止によって失業した死刑執行人の生活を写実的に描いたマーティン・マクドナーの処女作。

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INFORMATION

風姿花伝『The Beauty Queen of Leenane』
マーティン・マクドナー作、小川絵梨子演出
12月10日~24日、東京、目白・シアター風姿花伝にて
12月27日~28日、香川・四国学院大学ノトススタジオにて
http://www.fuusikaden.com/leenane/