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阪神大震災のときラブホにいたという数奇な運命について――岡宗秀吾×森山直太朗×御徒町凧×大根仁

阪神大震災のときラブホにいたという数奇な運命について――岡宗秀吾×森山直太朗×御徒町凧×大根仁

『煩悩ウォーク』刊行記念、大盛り上がりのイベントレポート第2部

久々に本を読んで声出して笑った。実写化はしないけど

岡宗 大根さん、本の感想を聞かせてくださいよ。

「俺は実写化しないけどね」と笑う大根監督

大根 面白かったよ。ほとんど聞いたことがある知ってる話なのに、改めて文章で読んでこんなに笑えるのは、俺が見抜いたシュウゴくんの文章力のたまものだと思うし、本当久々に本を読んで声出して笑った。村上龍の『69 sixty nine』以来。これってすごい褒め言葉じゃない? まあ実写化はしないけど(笑)。まず、主役が浮かばねえ。これできる人、ジャニーズにいる?

岡宗 それはデ・ニーロ・アプローチで、太ってもらって。風間俊介くんあたりに80キロくらいになってもらってやっていただいたら、ね?

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大根 とりあえず、本は送っておくわ(笑)。

御徒町 僕はこの本を読んで「文学的だな」って思いました。

岡宗 どこが文学的なの? 

御徒町 震災の話で、遺体に遭遇するシーンの「動かなくなってしまった彼女の若く綺麗な指には小さなピンクの石の付いた指輪があった」ってところとか。こういう文学的な部分がこの本のあらゆるところにあって、それは岡宗さんが持っている気質だと思うんです。だから今日この場に我々が呼ばれたのかな、と。「ぜひ読んでほしい」と友達に言いたいです。

森山 僕、この本を読んで、ファッションとかテレビとかいろんな分野の、岡宗さんが影響を受けたものがいっぱい書かれているなと思ったんですね。最近テレビ離れとか言われて、80年代後半から90年代前半の僕らがものすごく影響を受けたものが、何事もなかったかのように、時に否定されたり風化していく感じが少し寂しいと感じていて。そういうものを真っ向から、カッコ悪かったことも含めて、肯定されているような気分になって、僕ら世代はシンプルに鼓舞されるというか……。僕はそんな感じがしました。

岡宗 ありがとうございます。じゃあ今日はこんなところで。長々と本当にありがとうございました!

最初から最後まで大盛り上がりでした!

煩悩ウォーク

岡宗 秀吾(著)

文藝春秋
2017年11月30日 発売

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