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子どもたちの本音はどこに。いじめ問題やひきこもりを理解する本5冊

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秀才はなぜ揶揄されるのか?」 

 東大のブランド力がますます高まる一方で、学内の秀才たちは「学力が高くてもね」と揶揄されることもあります。この呪縛をていねいに解こうとしたのが『勉強できる子 卑屈化社会』。本書を読んだ朝井リョウさんは「学園ドラマに出てくる秀才は嫌なヤツとして描かれることが多いが、そいつは学力関係なく嫌なヤツなのだ。同様に、足が速いから元気で明るい、という論も成り立たない」という現実を指摘しています。

・書評
秀才でもダメなやつ、という呪いに気づく
『勉強できる子 卑屈化社会』に見る日本人の偏見とは

勉強できる子 卑屈化社会

前川 ヤスタカ(著)

宝島社
2016年12月10日 発売

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コワモテの父がPTAの会長になったら

 最後に親の立場から教育現場を見た本を紹介します。学校で保護者と教員とのミゾが深まる原因に、PTAの硬直化がいわれます。その会長に書評家の杉江松恋さんは就任。女性が多い中で、ヒゲ、サングラスとややコワモテの杉江さんはどのような手立てで改革をしていくのでしょうか。ルポ『ある日うっかりPTA』の著者インタビューです。

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・著者インタビュー
PTAで鍛えたコミュ力「SNSで絶対炎上しない自信があります(笑)」
著者は語る 杉江松恋『ある日うっかりPTA』

ある日う っかりPTA

杉江 松恋(著)

KADOKAWA
2017年4月28日 発売

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子どもたちの本音はどこに。いじめ問題やひきこもりを理解する本5冊

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