文春オンライン
世界的パズル制作会社「ニコリ」が注目する「すごくやさしいパズルが広まるかもしれない理由」

世界的パズル制作会社「ニコリ」が注目する「すごくやさしいパズルが広まるかもしれない理由」

2018/01/02
note

科学技術館で「東京パズルデー」開催

 ニコリなどのパズル関係の企業・団体が集まって、パズルの普及などを行う「日本パズル協会」が主催するイベント「東京パズルデー」が、11月4・5日に北の丸公園内にある科学技術館で行われました。こちらはおもに子どもたちにパズルを楽しんでもらうイベントで、ジグソーパズルやルービックキューブの早解き大会や、知恵の輪などのパズルおもちゃで遊ぶコーナー、ニコリの「メガクロス」(後述)を展示して実際にクロスワードを解いてみるコーナーなど、いろいろなパズルを自由に楽しめるようになっています。前年まで有明のパナソニックセンターで行われていましたが、今年から科学技術館に移動。8月にも夏休みの展示に合わせてパズルデーが行われるなど、子どもがパズルに触れることができる機会が以前よりも増えています。

1巻25万円! 66666問のクイズを解くクロスワードが登場

 ニコリは2016年に、出版部門では世界最大のクロスワードパズル「メガクロス」を発売しました。ギネス世界記録(R)にも認定されていますが、そのメガクロスを題材にしたクイズ大会が、クイズ専門誌「QUIZ JAPAN」と共同で、8月26日に紀伊國屋書店新宿本店のイベントホールで行われました。

メガクロスクイズ大会

 メガクロスには、66,666個もの言葉が入っていて、すなわち66,666問のクイズがその中にあるのと同じようなものです。クイズ作家の日高大介さんがそれらの中から問題を選び、自ら司会者として出題。参加者30名の中から、最後は早押しクイズで優勝者を決めました。

ADVERTISEMENT

NYタイムズのパズル作家もびっくり

 メガクロスは、クロスワードの盤面を1枚の紙に印刷して巻物状にしたもの(「巻物版」、本体25万円+税)と、盤面を地図帳のように区切って本にしたもの(「書籍版」、本体3万5千円+税)の2パターンで発売中ですので、興味を持たれた方は、ぜひ挑戦してみてください。

1巻25万円! ぜひ挑戦してみてください

 アメリカ「ニューヨーク・タイムズ」のパズル面の編集長で世界的に有名なクロスワード作家、ウィル・ショルツさんにも、このメガクロスを見せに行ったのですが、絶句されていました。