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履歴書を送った企業の採用担当者から「ご本人ですか?」…市井紗耶香(38)が“元モーニング娘。”になって体験したこと

履歴書を送った企業の採用担当者から「ご本人ですか?」…市井紗耶香(38)が“元モーニング娘。”になって体験したこと

市井紗耶香さんインタビュー#1

2022/07/03
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 1995年からテレビ東京で放送されていたオーディション・バラエティ番組『ASAYAN』に合格し、14歳でモーニング娘。の2期メンバーとしてデビューした市井紗耶香さん。16歳でグループを脱退し、20歳で結婚・出産。シングルマザーを経て再婚し、現在は4児の母となった。また、2019年には国政にチャレンジし話題を呼んだことも記憶に新しい。

 そんな市井さんに、デビューの経緯から脱退後、一般人として社会経験を積んだ知られざる日々を聞いた。

 

◆◆◆

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――14歳でモーニング娘。のメンバーになり、2度の紅白を経験した後、16歳で脱退……と、アイドル時代は思っていた以上に短かったんですね。

市井紗耶香さん(以降、市井) 「2年しかいなかったの?」は皆さんに言われますね。『恋愛レボリューション21』(2000年12月発売)を忘年会のカラオケで入れられても、私はすでにそのときいなくて(2000年5月卒業)。なので、自分のパートはないけどしれっと歌ってます(笑)。

――発端は『ASAYAN』のオーディションだったんですよね。しかも3回チャレンジして、3度めで見事に合格されたと。芸能界に興味があったのでしょうか。

市井 テレビに出てみたい気持ちもありましたし、もともと歌手志望だったんです。ドリカムの吉田美和さんに憧れて、小さいときから歌ばかり歌っていました。ただ、まさか受かるとは思ってなかったですね。

 

――まさに3度目の正直ですね。手応えも感じなかったですか。

市井 面接でプロデューサーのつんく♂さんに通信簿を見せることになり、その時点で終了を確信しました(笑)。でも、オーディションを一緒に受けていた子たちから「受かった子だけ電話連絡が遅い」と噂に聞いていて、3度目のときはすでに不合格の電話が他の子にはかかってきていたんです。そこで「もしかして……」と思っていたら合格。

 母も、若い頃『明星』や『平凡』といったアイドル雑誌を見てきらびやかな世界に憧れを持っていたこともあって、メンバー入りをすごく喜んでくれました。