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知ってると一目置かれる初詣のうんちくを紹介。関東おすすめ寺社も。

寺社いろいろ、ご利益いろいろ、初詣へ行こう!

世界各地で災害や紛争の絶えなかった一年。平穏こそ、今や、万国共通の願いだ。ここに紹介するのは霊験あらたかな寺社の数々。まずは手を合わせ、祈り、平和を願おう。

神仏からの激励と戒め一喜一憂しないのが吉

 

 おみくじは、古代においては神の意思を占うためのくじ引き。現在のような個人の吉凶を占う形になったのは鎌倉時代とされる。もし、凶を引いた場合でも寺社内の所定の場所に結べば、神仏との縁が結ばれ運気が上昇。さらに利き手と逆の手で結ぶと困難を克服した修行になって凶が転じるとの説もあるそう。おみくじの言葉は元来、励ましや戒めなど言わば託宣。有難いアドバイスとして常に携帯し、自らを抑制したり、鼓舞する心の拠り所とするのも吉では。

線路と共に全国拡大! ご利益も夢も広がる初詣

 

 意外なことに、正月元旦に初詣を行う習慣は明治になってからのこと。江戸時代末期までは、その年の恵方にあたる近隣の寺社に詣でる恵方詣りが正月行事としては主流だったのだ。文明開化以降、鉄道網が急速に発達すると鉄道会社の積極的な誘客もあって遠方への寺社参りが定着していったのだという。今や全国どこでも日帰りで移動が可能な時代。思い切って出世や婚活、金運、家庭円満など、求めるご利益に合わせ初詣の旅というのもまた一興。所変われば叶う夢も違うかもしれない。

北斎からアニメまで知るほど面白い絵馬事情

 

 歴史を辿れば、神も仏も馬に騎乗した姿で現れるとの伝説から板に馬の絵を描き奉納したのが絵馬の起源とされる。安土桃山時代に狩野派の著名な絵師の作品が人気になったり、江戸時代には葛飾北斎による巨大な肉筆画も存在した。描かれるモチーフも馬だけでなく吉祥の動物や地元に所縁の歴史的英雄、最近ではアニメの聖地巡礼ブームからキャラクターが描かれたものまで種類も形状もさまざま。寺社の成り立ちや歴史、世相を垣間見る通な楽しみ方もあるのだ。

さすが“和の国”日本 神も仏も、願う門に福来る

 

 古来より日本にはインドや中国など世界各地に由来する神仏が信仰を集め文化として定着してきた。明治期の神仏分離令以前は、約千年もの間、神仏習合のもと神様も仏様もゆるやかに“共存”していたのだ。今、世界を見渡せば信仰の違いによる紛争も多い。そんな中、新しい年の始めに神社仏閣を問わず参拝し、皆こうべを垂れて手を合わせ1年の息災や招福を祈る初詣には「和を以って貴しと為す」日本人ならではの大らかな心が感じられる。世の平穏が求められる平成30年は、まず初詣から!

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