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参院選勝敗ラインを明言せず
岡田民進党代表の居座り作戦

source : 週刊文春 2016年6月23日号

genre : ニュース, 政治

自虐ポスターでも話題になった
Photo:Kyodo

 合併しても支持率が上がらない民進党。岡田克也代表が参院選の勝敗ラインを明言せず、疑心暗鬼を呼んでいる。

〈まず、2/3をとらせないこと。〉

 9日、民進党が参院選向けのポスターを発表し、この文言があったことから、党内では「事実上の勝敗ラインだ」との受け止めが広がった。

 民進党の改選現有議席は46だが、現在の支持率では困難と見られ、勝敗ラインを「30議席」(中堅議員)とするのが党内の大勢だった。

「ただ今回、32の1人区のうち、民進党候補は15人にとどまっている。30議席でも厳しいと見られていたところに、岡田氏が“3分の2阻止”を打ち出した。役員会でも議論されておらず、幹部も驚いていた」(同前)

 改憲発議ができる参院定数の3分の2を阻止するためには民進、共産、社民、生活4党で44議席が必要となる。

「無所属候補を加えれば、不可能ではない。『民進党で30議席』よりは可能性があり、岡田代表は勝敗ラインを下げた」(同前)

 ところが、この3分の2阻止も、「勝敗ラインではない」と岡田代表が否定したところから、党内で憶測を呼ぶことになった。

「勝敗ラインを言えば、それを下回った場合、9月の党代表選に出られなくなる。岡田氏が勝敗ラインをはっきりしないのは、『負けてない』と言い逃れできるようにするためだ。岡田氏は何としても辞めないつもりだ」(若手議員)

 だが、岡田氏を支える党執行部は同床異夢だ。

「枝野幸男幹事長、蓮舫代表代行が代表選に意欲を持っている。岡田代表で負けて、連帯責任である執行部のメンバーが後継というのは考えにくいのですが……」(同前)

 執行部と距離を置く前原誠司元外相や、自らの派閥を立ち上げて現在は無役に甘んじている細野豪志元幹事長らも、代表選出馬を狙っている。

「さらに、若手の山尾志桜里政調会長、玉木雄一郎氏らの名前もあがっている。いずれにせよ、岡田代表は9月で交代というのが、党内のコンセンサスだ」(前出・中堅議員)

 一方、岡田氏は、周辺に「一番信用できるのは野田さんだ」と洩らしている。

「もし再選されれば野田佳彦前首相を幹事長に起用するつもりです」(岡田氏周辺)

 民主党伝統のバラバラぶりで、初の国政選挙に突入する民進党。早くも崖っぷちだ。

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