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日ハム・大谷翔平とも“共演”
藤田菜七子は競馬界の救世主か

source : 週刊文春 2016年3月31日号

genre : エンタメ, スポーツ

夢は日本ダービー優勝
Photo:Kyodo

 千葉・鎌ケ谷で17日に行われた日本ハムとソフトバンクのオープン戦で、JRAに16年ぶりに誕生した女性騎手・藤田菜七子(18)が始球式を行った。

「その日先発した大谷翔平投手と並んだ写真を翌日のスポーツ各紙が掲載していましたが、彼女のおかげで競馬への注目度が急激にアップしています。現在のJRAの売上はピーク時の約4兆円の6割ほど。そんななか、彼女のJRAでのデビュー戦は前年の同レースと比べ1億3000万円以上も馬券が売れた。すでに競馬界の“お宝”ですが、それだけにプレッシャーに押しつぶされないか、心配にもなります」(スポーツ紙デスク)

 菜七子騎手は今月1日に騎手免許が発効すると、同期より一足早く、3日に地方競馬の川崎競馬でデビューした。

「彼女の師匠の根本康広調教師は、もともと“競馬界の中畑清”みたいな方でネタを提供して盛り上げるのが上手い。川崎でのデビュー戦はいつもの倍近い7000人超の観客を集め、通常7、8億円の売り上げが約3億円増えた。こうなると地方競馬でも“救世主”です。どの地方競馬も『この子に乗らない手はない』と考えるでしょう」(競馬ライター)

 その後も注目は増すばかり。

「20日にスプリングステークスで重賞デビューを果たした。これまで女性騎手の重賞初騎乗はデビューから142日目が最速でしたが、菜七子騎手は16日目と大幅に記録を更新。今の彼女に乗ってもらえば馬も注目されるので、馬主からオファーが来て、騎乗機会に恵まれています。

 スポーツ紙各社も彼女の番記者を置いていますし、既にCMにも登場している。こんな新人騎手は初めてですよ。芸能プロダクションと契約するのでは、という噂も出回っています」(前出・デスク)

 ところで、肝心の腕前の方はどうなのか。

「競馬学校時代の模擬レースを見たときは、正直、『プロとしては厳しい』と思いましたが、デビュー後は別人のようです。今のペースで騎乗していけば今年、未勝利で終わることはないでしょう。騎手は経験を積めば上手くなりますから」(前出・ライター)

 157.4センチ、45.6キロの小柄な体で、大人たちの期待を一身に背負う菜七子騎手。ケガだけには気をつけて頑張って!

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