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あの髪型の秘密も トランプ暴露本の気になる中味とは

2018/01/16
タイトルはトランプ氏がよく使う表現

 1月5日、トランプ政権の内幕を描いた暴露本『Fire and Fury(炎と怒り)』がついに発売された。著者は元英ガーディアン紙のコラムニスト、マイケル・ウルフ氏(64)。過去にはメディア王ルパート・マードック氏の伝記を記し、物議を醸したこともあるウルフ氏は、本書執筆にあたり、トランプ大統領の元側近、スティーブ・バノン氏ら政権中枢を含む200名以上に取材したという。

「発売前にメディアがその内容の一部を報じたところ、トランプ大統領は激怒し、顧問弁護士が出版差し止めを請求。これでさらに注目が集まって、アマゾンでベストセラー1位となり、異例なことに版元は発売日を4日前倒しにしました」(現地記者)

 その内容の一部を紹介すると――。

・そもそも〈負けても得られるものしかなかった〉大統領選での勝利は誤算だった。メラニア夫人に至っては、当選した日は、悲しみに涙した。

・16年6月に、トランプ氏の長男、ドナルド・トランプ・ジュニア氏がヒラリー・クリントン氏に不利な情報を握るロシア人弁護士と密会したことについて、バノン氏は「売国的だった」と証言。

・大統領は“慣れない環境で可哀想な目にあっている”という自己憐憫の感情が強い。

・大統領は毒殺を恐れ、「絶対に自分の歯ブラシには手を触れるな」と命じている。

・あの独特の髪型は、脱毛治療のため、頭頂部に髪がなく、周囲の髪を集めて、整髪剤で固めているため。

 中には、大統領としての職務遂行能力に疑問符がつきかねないこんな証言もある。

・大統領に憲法を教えたが、第4条にたどり着くのがやっとだった。

・大統領は30分毎に一言一句、表情もそっくりそのまま、同じ3つの話を繰り返すことがあった。

 トランプ陣営は本書の内容を全面否定しているが……。

「取材対象に無断で録音するなど、ウルフ氏の取材手法にも問題はありますが、内容自体は三人のファクトチェックを経ているとか。ある程度の真実が含まれているのは間違いない」(前出・現地記者)

 本書は、トランプ氏は大統領の役職を最後まで全うできないだろう、という結論で締めくくられている。

Fire and Fury (英語) ペーパーバック

Michael Wolff

Little, Brown
2018年1月9日 発売

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