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2018/01/28

「娘たちを見る彼の目つきが……」――亜矢さん(仮名・41)の話

 16歳と12歳の娘を持ち、1年前から内縁の夫(43)と暮らしているという亜矢さん(仮名・41)に会うと、別の種類の悩みを抱えていた。

「最近、娘たちを見る彼の目付きが気になって仕方ない。万が一、間違いがあったらと思うと気が気じゃないのですが……」

 ただ、内縁の夫との同居を解消するつもりはなく、それどころか金遣いの荒い彼のために半年前から風俗で働いているという。

「10年前に離婚した時は娘達に恥ずかしくないよう、どんなに困っても水商売にすら手を出さなかったんですけどね」

 と自嘲気味に笑う亜矢さんにとって彼の存在は「必要不可欠」だという。

「『愛人と一緒になりたい』と前の夫に言われて離婚した時、自分は必要のない存在なんだとすごく落ち込みました。でも子供たちは私を必要としてくれると必死に女手ひとつでやって来ましたが、40の声を聞いた時『このままずっとひとりぼっちで老いて行くのか』と思って恐ろしくなったんです。

 子供たちだってやがては自分の人生を考える年齢になります。その時に私がひとりのままだったら負担に思うかも知れないし、足枷になるかも知れない。私を必要としてくれるパートナーを見つけた方が子供たちも安心するんじゃないかと。だったら一刻も早い方がいい、そんな風に考えていた時に知り合ったのが彼なんです。彼というパートナーを見つけたことで子供たちが安心して巣立って行けると考えました」

 ただ、亜矢さんも心配するとおり、交際男性の娘に対する性的虐待もシングルマザーが抱えるリスクのひとつである。あらためてそのことを聞くと、「私が選び、私を選んでくれた人なので信じるしかないですね」と語った。