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清水 芽々
2018/01/28

“ろくでもない男”の狙い目

 虐待の誘因となる男性を葛藤しつつも受け入れる母親たち。なぜ、こうなってしまうのか?

 埼玉県内の福祉施設で母子家庭支援のカウンセリングを行っているベテランカウンセラーは次のように説明する。

「実は“ろくでもない男”にとってシングルマザーは狙い目なのです。自覚の有る無しに関わらず、シングルマザーは精神的にも肉体的にも飢えている人が多い。“コブ付き”であることをハンディキャップのように考えてしまい、男性を選ぶ基準が甘くなりがちです。

 再婚を考える理由のトップに相手の経済力を挙げるわりに実際付き合う男性はお金がないことも珍しくなく、逆に男性から食いものにされる場合もあります。シングルマザーは児童扶養手当も貰えるし、医療費がタダになることも多い。母子家庭等就業・自立支援センターなどから仕事のあっせんも優先してもらえるので、ダメな男性にとって、一緒に暮らして損はありません。

 最近は、連れ子目当てにシングルマザーとの結婚や交際を希望するロリコン男性も増えています。そういう男性に限って物腰が柔らかいので、母親はつい油断してしまうんです」

 こうして“ダメな男”と交際し、子供への虐待が始まっても、「母子家庭認定の取り消しを恐れ、男性の存在をあきらかにしないために虐待を隠ぺいするケースもある」(同前)という。

 子供がいることで勝手に自己評価を下げる必要はない。冷静に男性の本性を見極める強さを持ってほしい。