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小宮山 雄飛
2018/01/18

殻にこもりがちな自分、このままでいいでしょうか?――小宮山雄飛の「お悩み食堂」#18

<お悩み>フリーなのに自分の殻にこもりがちです

 初めまして、フリーでWEBデザインをしている者です。

 美大卒業後、すぐフリーのデザイナーになり、細々ではありますがデザインの仕事をやっています。

 ただ、最近仕事関係の先輩から「フリーのデザイナーって自分の殻にこもりがちだから、もっと広い世界で活動した方がいい」と言われました。

 卒業以来ずっとフリーでやっているため、デザイン会社などに入ったこともなく、作業はすべて自宅で一人きり。最近では打ち合わせや納品のやりとりもメールベースなので、1週間くらい人に会わないことも多々。たしかに自分の殻にこもってしまいがちです。

 といって、アラサーで今から会社に入ったり、デザイン留学なんていうのも簡単に踏み出せるものでもありません。

 こんな私はこのままフリーで仕事を続けるべきか、もっと広い世界へ飛び出すべきか、ぜひご回答ください。

(29歳 女性 デザイナー)

(小宮山雄飛の回答)

 なるほど。

 今、同様の悩みを抱えてるフリーのデザイナー・クリエイターって結構多いんじゃないでしょうか。

 昔はたとえフリーでも、最終的なプロダクトになるまでにそれなりの共同作業が必要でしたが、今は自宅でパソコン1台で完結してしまうことも多く、とくにWEB系の仕事であればなおのこと、誰とも会わずに仕事できてしまいますよね。

 実際、僕もこの連載など書物系は、大抵ノートパソコン1台で最終の入稿までできちゃいますから、編集部はおろかマネージャーにすら会わずに終わる1日もよくあります。

 ちなみに文春オンラインと同じ文藝春秋の雑誌『CREA』でもレストラン紹介の連載をさせてもらっていて、今出てる号のお題は『グラタン』でした。

僕が お薦めしたのは、恵比寿の老舗「コルシカ」の冬季限定の生ガキのグラタン。

 最初にこのグラタンを食べた時の衝撃は今でも覚えてます。

 それまでコルシカで、エビグラタンやカニグラタンは食べたことがあったのですが、冬季限定の生ガキのグラタンは初めて。まあ、ぶっちゃけ具がエビかカニかカキかという違いだけだろうと思って甘く見ていたのですが、出てきたものを見てビックリ!

 殻に入ってるーー!!

 そうなのです、やってきたのは立派なカキの殻の上で焼き上げられたグラタン。
実に美味しそうなルックスは、今でいう『インスタ映え』ってやつです。

 ちなみに他のグラタンはどれも普通のグラタン皿で提供され、ホワイトソースにちょっと焦げ目がついただけ、グラタンの宿命とはいえ見た目の地味さは否めません。

 そこへきて、この貝殻に入ったカキのグラタン、一気に気分が上がりました!

 このように、殻に入ったデザインというのも、時に素晴らしいプレゼンテーションを生む場合があります。

 特にWEBの世界では、変に一般と同じ感覚を持つより、殻に閉じこもって独自の個性を持つ人の方が爆発力のあるデザインを生むことも。
あなたも、思いっきり殻に閉じこもって独自の路線を見出してみるのもよいんじゃないでしょうか。

恵比寿の老舗イタリアン「コルシカ」

 ちなみに殻に入ったグルメといえば、恵比寿「あこや」や新宿「はまぐり」の焼き貝もおすすめなので、自宅作業で煮詰まった時は、外出がてら食べに行ってみてはいかがでしょう。

コルシカ
渋谷区恵比寿南3-4-17
03-3713-4496
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13003180/

あこや
渋谷区恵比寿南1-4-4
03-6451-2467
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13165000/

はまぐり
新宿区新宿3-8-4
03-3412-2918
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13012114/

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