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国税庁への“圧力”で辞任した鳩山事務所名物秘書の素顔

現在2期目の二郎氏 ©共同通信社

 1月9日、読売新聞が一面トップで報じたのは鳩山二郎事務所のスキャンダルだった。同事務所の小沢洋介秘書(45)が自身の顧問企業の関係先が消費税還付を保留されたことに関し、昨年4月、国税庁幹部を議員会館に呼び出し、説明を求めたという。

「小沢氏が顧問だった宝石販売会社から宝石を仕入れた免税店の運営会社が消費税約2億2000万円の還付を申告。しかし東京国税局は架空取引の疑いで還付を保留していた。これに対し、小沢氏は国税庁幹部に運営会社の名を挙げて『還付保留が長引くと事業が成り立たない』と迫ったといいます。面会によって調査状況に変化はなかったものの、小沢氏は報道後、秘書を辞職した」(全国紙記者)

 問題なのは面会に鳩山氏が同席していたことだ。「還付金制度の説明を受けただけ」と“圧力”を否定するが、「今どき具体的な税務調査について『レク』で説明を求めるなどありえない。議員同席なら、圧力と受け取られるのは当然だ」(自民党ベテラン秘書)。

 小沢氏は、二郎氏の父、故・邦夫氏の代から仕える名物秘書だった。

「1997年、衆院議員だった邦夫氏のカバン持ちを始めました。暴力団員と交流を持った“ヤンチャ”な時期もあり、邦夫氏を襲ってきた暴漢をねじ伏せた武勇伝もある。邦夫氏に忠誠を誓い、良くも悪くも昔ながらの秘書として、メディア対応や『金庫番』を任されていた」(鳩山事務所関係者)

 そんな強面を地でいくように、私生活も派手だった。

「ロレックスの時計や派手なアクセサリーを身に付けて議員会館に来ることもありました。『図書館流通センター』の創業家に生まれ、いずれ跡を継ぐ“ボンボン”で、カネに困っていない。現在バツ1です」(同前)

 一昨年の邦夫氏の逝去後、二郎氏の公設第一秘書に就いたものの、「早く辞めたい」と漏らすように。昨年1月に私設秘書となり、6月には宝石販売会社の社長に就任した。

 一方、二郎氏の地元・久留米市長選の直前のタイミングとあって、鳩山事務所周辺では怨嗟の声が漏れる。

「国税庁を管轄する麻生太郎財務相は、16年10月の衆院補選を巡って二郎氏と対立。鳩山氏らは麻生氏周辺のリークではないかと疑っている」(政治部記者)

 まことに金絡みのトラブルが絶えない一家である。