昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載THIS WEEK

女子ゴルフ界に17歳の新星
畑岡奈紗を育てた練習環境

source : 週刊文春 2016年10月20日号

genre : エンタメ, スポーツ

中学時代は陸上で県大会入賞
Photo:Kyodo

 10月2日、畑岡奈紗選手(ルネサンス高3年)が国内メジャーである日本女子オープンを制覇した。アマ選手のメジャー優勝は初めて、しかも史上最年少(17歳263日)という快挙だ。

 大会3日目には15歳の長野未祈(みのり)選手(麗澤高1年)が単独首位に躍り出る場面もあり、日本の女子プロゴルフ界を新世代アマチュア勢が席巻している印象だ。

 畑岡選手は、続くスタンレーレディスでの2週連続優勝も期待されたが、惜しくも2打差の4位に終わっている。

「これまであまり名前を知られていなかったのですが、世界ジュニア2連覇を誇る実力者。昨年10月、樋口久子Pontaレディスでツアー初出場しましたが、いきなり首位発進し、2日目まで首位をキープしました。先にツアー優勝を果たしている勝みなみ選手(鹿児島高3年)と並ぶ、アマのトップ選手です」(女子ツアー記者)

 2人の他にも、高校3年世代は、新垣比菜選手(興南高3年)など粒ぞろいで、“ゴールデン世代”とも称されている。

 畑岡選手の強さは、どんな舞台でも物怖じしない強気な性格と、規格外とも言われるドライバーの飛距離だ。

「現在、国内ナンバーワンの飛ばし屋は、ツアー3勝の渡邉彩香プロ(23)。Pontaレディスの最終日、彼女と同組になった畑岡選手はドライバー合戦を挑み、見事に打ち勝っています」(同前)

 さらに、アプローチ、パッティングの技術も高い。指導する中嶋常幸プロをして、「悪いところを探す方が難しい」と言わしめるほどだ。

 その秘訣は練習環境にもある。実はキャディーを務める母・博美さん(46)は、名門の宍戸ヒルズカントリークラブで予約受付などフロント業務の仕事をしている。その縁で場所を提供してもらい、練習漬けの毎日なのだ。

 今回の優勝で資格を得て、単年登録のプロ転向を表明、今後は高校生プロとして参戦する。今週には渡米し、米女子ツアー予選に挑戦する。

 名前の奈紗は、「前人未到のことを」との願いから米航空宇宙局NASAに因んでつけられたとのこと。本人曰く「目標は全米女子オープン優勝と東京五輪での金メダル」。

 名前の通りの“大飛躍”を期待したい。

はてなブックマークに追加