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民進党が希望の党と破談 岡田克也氏の“見込み違い”とは

民進党初代代表の岡田氏 ©文藝春秋

 野党のゴタゴタが収まらない。希望の党と民進党が統一会派結成でいったん合意しながら、わずか2日で破談となったのだ。

「根回し不足のお子様執行部に、ベテランのうるさ型が口を挟んで、まとまらないという、旧民主党の伝統芸が復活しました」(野党担当記者)

 お子様執行部とは、民進党の大塚耕平代表、希望の党の玉木雄一郎代表、古川元久幹事長らを指す。

「誰にでもいい顔をするが、泥をかぶらない点が共通しています」(同前)

 一方、うるさ型とは、民進党の党籍を持つ安住淳元財務相、江田憲司氏のこと。

「2人が希望の党との統一会派に大反対し、破談になりました。ただ実は、希望側が最も怒っている対象は岡田克也氏です」(希望の党関係者)

 岡田氏は、野田佳彦元首相、安住氏、江田氏ら重鎮ぞろいの衆院会派「無所属の会」の代表を務める。

「岡田氏が、最終的に認めない判断を下しましたが、途中まで統一会派に積極的でした。希望と民進の両執行部は、岡田氏を交渉に巻き込んで、まとめる作戦でした。執行部が作った合意文書は、岡田氏が細かく口を挟んで出来上がったものです。希望は『話が違う』と怒っています」(同前)

 岡田氏が二転三転した背景には、昨年12月の“見込み違い”があった。

「当初、岡田氏は野党第1党の立憲民主党と組む腹積もりでした。立憲の枝野幸男代表は、岡田民主党代表時代に幹事長を務めた関係性もあり、岡田氏は自分が出て行けば話は早いと考えていたようです。ところが、すげなく断られ、希望との連携に舵を切った。枝野氏は、無所属の会のベテラン勢が入ってくれば、党運営がややこしくなると敬遠しています。枝野氏周辺は『コスパがあわない』と漏らしていました。対等合併はありえず、一兵卒としてなら受け入れを検討するという姿勢です」(立憲民主党関係者)

 希望との連携が幻に終わり、今度はまた立憲との統一会派に意欲を見せた岡田氏。

「岡田氏は堅物とみられていますが、政局になると何でもありの軟投派。竹下派分裂、新進党解党などの修羅場を経験しているせいか、政局には自信を持っている。希望が、チャーターメンバーを『排除』した上で、立憲と組むという“民主党復活”構想を描いています」(古参秘書)

 堅物・岡田氏に“黒幕”は似合わない気がするが……。