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連載シネマチャート

25時間のインタビューでリンチ監督に迫る 「デヴィッド・リンチ:アートライフ」を採点!――シネマチャート

〈解説〉

『ツイン・ピークス The Return』のデヴィッド・リンチ監督の、絵画や音楽など多岐にわたる、創作活動の源流に迫るドキュメンタリー。リンチの自宅兼アトリエで行われた25時間に及ぶインタビューでは、幸福な幼少期から、1976年製作の長編デビュー作『イレイザーヘッド』に至るまでが、本人の言葉で語られる。その内容にリンクする深層心理が投影された絵画や、本人が提供した写真資料、アトリエでの創作風景や2012年に誕生した娘と過ごす貴重な映像なども、ふんだんに映し出される。05年からリンチと親交があり、ドキュメンタリー映画『リンチ1』『Lynch2』に携わったジョン・グエンと、オリヴィア・ネールガード=ホルム、リック・バーンズの共同監督作。88分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆D・リンチの'50年代田舎町への偏執の理由がわかったような気が。普通の真面目家庭で育った「奇才」の違和感と愛着。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆「デヴィッド・リンチができるまで」の事情が、育った土地や潜った時間の層から滲む。伝説的な場面の原型も明かされる。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆青年期の、己の世界に籠るリンチの姿は表現者として至福に思える。その分、末娘と一緒の姿は、微笑ましいのに異様。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆笑えて甘酸っぱい青年期までの回想。既出のエピソードも多いが、貴重な映像と写真の数々に感激。続編も可能では?

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆恐怖が垂れ込める街フィラデルフィアでリンチの脳内仕掛けを覗く気分。触れると唐突に閉じる貝の口のようでもある。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
©Duck Diver Films & Kong Gulerod Film 2016
INFORMATION

「デヴィッド・リンチ:アートライフ」(米・デンマーク)
1月27日(土)より、新宿シネマカリテほかにて全国順次公開
監督:ジョン・グエン、オリヴィア・ネールガード=ホルム、リック・バーンズ
出演:デヴィッド・リンチ
音楽:ジョナサン・ベンタ
http://www.uplink.co.jp/artlife/