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50歳で初産した女性が語る「超高齢妊娠」までの長い道のり「つわりで寝込んでいたら、義母に更年期だと思われて…」

50歳で初産した女性が語る「超高齢妊娠」までの長い道のり「つわりで寝込んでいたら、義母に更年期だと思われて…」

50歳で初産・沢えりかさんインタビュー #1

2023/01/20
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 50歳で初産を経験した沢えりかさん。もともと日本でフリーアナウンサーとして活躍していた沢さんは2014年、46歳のときに「最短距離で子どもを作るため」に渡米し、49歳で国際結婚。見事50歳で出産をし、現在は夫の連れ子を含む2人の子どもを育てている。

「子どもが欲しい」というまっすぐな思いを50代で実現させた沢さんに、日本とアメリカでの不妊治療の違いについて聞いた。(全2回の1回目/続きを読む

沢えりかさん(本人提供)

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――沢さんは49歳のときにアメリカで結婚、50歳で出産されたということで、いわゆる“高齢出産”ですよね。

沢えりかさん(以降、沢) 妊娠を親族にも伝えていなかったとき、つわりがひどくて義理の両親の家で寝てたら、「もしかしてアレね。つらいわよね」と義母にニヤニヤしながら言われて。バレちゃったかと思ったら、「メノポーズ(menopause)でしょ」。義母は私が更年期になったと思ったんです(笑)。

10年以上の妊活を経て、待望の妊娠

――突然、妊娠がわかったのでしょうか?

 いえいえ。不妊治療して、体外授精で子作りしました。結婚する以前からずっと子どもを授かりたくて、サプリを飲んだり、体を冷やさないよう夏でも腹巻きや靴下を欠かさず、十何年も妊娠のために努力してたんです。お酒だけは飲んでましたけど(笑)。

――待望の妊娠だったんですね。30代くらいからお子さんを望んでいたということかと思いますが、当時は日本で不妊治療を?

 日本では婚姻関係にないと体外受精ができないので、未婚だった私は当時付き合っていた恋人との自然妊娠を目指して、毎月クリニックに排卵誘発剤を打ちにいく、というのを繰り返していました。

 ただ、先生によって不妊治療に対する知識の差が大きく、いつも血眼で情報収集している自分のほうがよっぽど詳しかったこともあって。

――日本とアメリカで不妊治療のスタンスは違いますか。