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女子野球を見て思った「プロ野球、7イニング制導入もアリじゃない?」

文春野球コラム ウィンターリーグ2017

2018/02/04
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7イニング野球がちょうどいい

 見たのは昨年10月9日、川口市営球場で行われた埼玉アストライア対京都フローラ戦である。川口市営球場ってのがまた、こぢんまりしていていい球場なのだ。

 前から気になっていた女子プロ野球、入場料も内野全席自由1500円で安いし、どんなもんかと物見遊山気分で行ったが、内容は思いのほか面白かった。なんというか欽ちゃん球団時代の茨城ゴールデンゴールズの華と独立リーグの必死なムードを兼ね備えた感じ。いや、本当にいい意味で、ですよ。

埼玉アストライアの“ヤクルト川端慎吾の妹”川端友紀(左)と“美しすぎる女子プロ野球選手”加藤優(右) ©時事通信社

 アストライア先発・谷山莉奈の熱投にしびれたり、監督、ガタイがいいなと思ったら巨人の元ドラフト1位、辻内崇伸じゃないの! こんな所で活躍していたとは!? と仰天したり。対するフローラ先発・植村美奈子は不調っぽくボコボコに打たれたものの、2番手の古谷恵菜は177センチの長身で見栄えがよく、別の意味で燃えました。女性スポーツだし、そういう部分があってもいいんじゃないのと躊躇なく思います(長身好きなもので)。

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 とはいえ選手層の薄い感じは拭えず、調べるとJWBLは現行、3チームの総当たり戦+育成チーム(レイア)を加えたカップ戦という内容で、故障選手が多く試合数を減らしたりしている。そんなのもあってか、5回を過ぎたあたりからアストライアの一方的な展開でしんどいなー、7回見たら帰ろうかという迷いがチラチラ横切り始めたところでいきなり「ゲームセット!」となりビックリしたのと、この位の試合時間でちょうどいいと感激した次第である。

 敬遠申告制導入に見られるように試合時間の短縮は球界の長年の課題である。だったらこの際、将来的にNPBも7イニング制を視野に入れてもいいんじゃないかと。あるいはオリンピックなんかでも、野球競技が今後も存続なら案外7イニング制導入もアリじゃないの。オリンピック柔道と講道館柔道が両立しているように7イニング野球と9イニング野球もきっと併存できる。高校野球も準決勝と決勝戦以外は7イニング制でいいような気がする。反対意見ももちろん多いだろうけど、長えのが好きな奴は長えの見ればいいんだよ。

 ともかくね、ケツが痛いんです。3時間も4時間も試合やられちゃ。そのために球場観戦から足が遠のいてる中高年がいるんです(俺だけかもしれないが)。だったら俺がもっと女子プロ野球を見ればいいだけじゃないか。よし、今年は4月から見に行こう。自宅から川口市営球場まで自転車で行ける。チャリンコでプロ野球観戦、中学生か!(55歳です)

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