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比例1位じゃないとダメ!?
蓮舫代表の保身に疑問の声

source : 週刊文春 2016年11月3日号

genre : ニュース, 政治

1位にはこだわりないはずだが…

 10月21日、民進党の蓮舫代表(48)が、次期衆院選に「比例代表東京ブロック単独1位」で立候補を検討していることが報じられた。

 参院議員の蓮舫氏は、次期衆院選で鞍替え出馬が確実視される。執行部メンバーの1人は、

「東京の小選挙区は12区をのぞき現職や公認予定候補で埋まっている。7月の参院選で蓮舫氏は東京選挙区で約112万票を取っており、比例票の上積みに期待できる」

 と比例1位の“正当性”を説いた。

 しかし、政権を目指す野党第一党の総大将が、部下に生死を懸けて小選挙区で戦わせ、自らは比例区で当選確実では、士気は上がるべくもない。

 民進党関係者が嘆く。

「代表であれば、むしろ比例の名簿登載を断って小選挙区一本で戦うべきだ。これでは落選するのが怖いと思われても仕方がない。党内の反発は大きく、さすがに実現しないでしょう」

「比例1位」を推し進めているのは、蓮舫氏の後見人である野田佳彦幹事長だ。10月中旬、東京都連の松原仁会長らに内々に打診したが、「まだ賛同は得られていない」(都連関係者)という。

 蓮舫氏は「反主流派」にポストを与えず、幹事長に野田氏を据えて、党内の亀裂を深めたばかり。中堅議員は「蓮舫氏が暴走している。野田氏は幹事長として全く機能していない」と語気を強める。

 蓮舫代表となって初の大型選挙となった新潟県知事選では、前長岡市長を支持していた連合新潟との関係を考慮し、共産党などが推す米山隆一氏を推薦しなかった。ところが、米山氏優勢が伝えられると、蓮舫氏は急きょ応援に現地入り。

「もともと知事選で、民進党は菊田真紀子衆院議員を担げば勝ち目はあると見られていた。それを負けるのを怖れて、自主投票にしたところ、民進党の衆院選候補だった米山氏が離党して立候補し、慌てて最終盤で勝ち馬に乗った。実は、応援に入る前日に連合幹部との会食があったにもかかわらず、何の根回しもなかったため、連合は激怒した。これで衆院選の支援にも影響が出るでしょう。二重国籍問題で露呈したように、蓮舫氏の対応はあまりにその場しのぎです」(新潟県連関係者)

 しかも、自身はちゃっかり当選確実を狙う今回の案に、党内の議員から「1位じゃないとダメなんですか」との声があがっているという。